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2017年版 コンテンツ制作に使えるツールまとめ
- コンテンツ制作
公開日:2017年12月22日
最終更新日:2024年08月08日
こんにちは。クリスマスも目前となりました!……ということは2017年ももうすぐ終わり。いやはや、1年ってあっという間ですね。
さて、4回にわたってお送りしてきたアドベントカレンダー企画ですが、最後を締めくくるのは、これまでのクリスマスムード満点の記事とは毛色の違う内容になります。題して「2017年版 コンテンツ制作に使えるツールまとめ」。
▲GrowthSeedのアドベントカレンダー2017はこちら!
今年もさまざまなツールが登場し、話題になりました。
そこで今回は、毎日の仕事やプライベートのブログ執筆などから得た経験をふまえ、コンテンツ制作(主にライティング)に「これは使える!」と思ったツールを、執筆者の独断と偏見にもとづき、アツくご紹介いたします。
Workflowy
まずひとつ目は「Workflowy」です。このツールとの出会いはまさに革命的でした。(すでに2、3年前から有名なこのツールを今さら”2017年度版”といって紹介するのは、執筆者がつい最近その便利さに目覚めたからです……)。
Workflowyはアウトライナー、またはアウトラインプロセッサと呼ばれるジャンルに属する文書作成ツールです。アウトライナーとは、アウトライン(階層構造)を箇条書きで表すことができるもの。Wordにもアウトライナー機能はついていますが、Workflowyの場合、書きためたアウトラインを「Evernote」のようにクラウド上で管理できるのがポイントです。
ツリー構造でものごとを考えるとき——たとえば、コンテンツの企画を立てたり、メディア運用の戦略要件を整理するときなどに「Workflowy」は真価を発揮します(ちなみに、この記事の構成も「Workflowy」を使って書いています)。
まずはラフなアイディアを考えられるだけ箇条書きで書きまくり、各項目をブレークダウンしていく。それと並行して論理的なつじつまが合うよう各項目を並び替えていく。この使い方はあくまで一例ですが、箇条書きという形式はとても効率的に書くことを可能にするので、文章を書くスピードが上がり、アウトプットの量が増えます。パーツを分ければ推敲も簡単。コンテンツの質を高めることにつながります。
また、Workflowyの特長としてファイルを分割せず、すべてのテキストがひとつのアウトラインの中に置かれるということがあります。上の画像ではこの記事のアウトライン(のラフ構成)だけを表示させていますが、実際にはこの上の階層には、その他の記事のアイディアやサイトデザインの改善案、はたまたTodoリストや買い物メモなどが一緒くたに並べられています。
大げさな言い方をすれば、その人の考えていることの全体をひとつのアウトラインとして整理できるのが「Workflowy」なのです。
アイデア大全+問題解決大全
こちらは2冊の書籍になります。そもそもこの記事を書いたのも、これらの本を紹介したいがためといっても過言ではありません。
著者の読書猿さんは有名ブロガー。知的生産術や読書術について、きわめて実践的な記事を公開しており、一部のネットユーザーから絶大な支持を集めています。今年、そんな著者がはじめて出版した本は、やはり実用にかなう、すばらしい本でした。それぞれ見ていきましょう。
アイディア大全
オウンドメディアの記事や、SNSの投稿内容に頭を悩ませている運用担当者の方は多いかと思います。そんなとき頼りになるのが本書です。古今東西の文献から集めた42個のアイディア発想法を、今すぐ使えるような形にチューンナップしてまとめています。
コンテンツマーケティングの肝は、ユーザーに求められる「コンテンツ」を提供できるかどうかです。いつも一定量のコンテンツ案をストックしておく必要があるでしょうし、時にはWeb上の既存コンテンツにはない斬新なアイディアが求められることもあるでしょう。
本書では目的に応じて使い分けられるよう発想法が整理されており、それぞれの項目では具体的な手順、実例、背景がコンパクトに詰めこまれています。行き詰まった時にいつでも手に取れるようデスクに置いておけば、あなた専属の心強い相談相手になるのではないでしょうか。
URL:https://www.forestpub.co.jp/author/dokushozaru/lp/idea/
問題解決大全
『アイディア大全』の続編で、タイトル通り問題解決の手法をさまざまな学問分野からまとめた一冊です。
たいていの問題解決を扱ったビジネス書では、まずその本が推奨するフレームワークをひとつ紹介し、次にケーススタディを並べて終わるというのがありがちなパターン。しかしそのフレームワークが実際に抱えている問題に使えるかというと、状況が違いすぎて腑に落ちないことがしばしばです。
本書の場合は37個もの方法がシンプルにまとめられており、「問題の認知」、「解決策の実行」などフェーズごとに分類されているので、中からひとつは試してみようと思う方法が見つかります。
オウンドメディアやSNSを運用しようとすると、さまざまな問題が次から次にのしかかってきます。コンセプトが決まらない、人手が足りない、効果検証の仕方が分からない、セッションが伸びなくなった、予算を減らされた…etc。あまりに問題が多すぎて、どこから手をつけていいのか迷うことも多いでしょう。この赤い本には、解決にむけての足がかりがきっと隠されています。
URL:https://www.forestpub.co.jp/author/dokushozaru/book/B-1822
stone
「stone」は日本語を書くことに主軸を置いたシンプルなテキストエディタです。最大の特徴は画面表示の美しさ。画面の中央から左右に文章が広がっていき、まるで製本したように美しく日本語が表示されます。縦組みにも対応しているのもポイントです。
物書き用のツールとしては「Scrivener」がバージョンを更新したことも話題になっていますが、「stone」は総合開発環境のように機能の便利さではなく、とにかく日本語を気持ちよく書くことに特化しています。アプリケーションを起動すると、細かな設定アイコンなどが一切ない、テキスト入力画面のみの表示となり、文章を書くことだけに集中できます。
コンテンツの作成をするとき、モチベーション維持は重要です。毎日画面に向かってキーボードを叩き続けるのには集中力と忍耐が求められます。そうした意味で「気持ちよく書くための環境」というのは見過ごされてきた観点だったのです。
「stone」を触っていておどろくのは、同じ文章を書くという作業でも、文字組がきれいになってただけで、書いている文章そのものも美しく思えてくること。たとえば、一眼レフカメラに触ったとき、自分が撮ったとは思えないほどきれいに撮れていて、あたかもカメラに写真を撮らされたように感じました。「stone」で文章を書いているとそれに似た感覚を覚えます。
価格3,000円(2017年12月現在)と、比較的高価なアプリにはなりますが、この感動を味わうだけでも十分な価値があるといえます。ただ、惜しむらくはMac専用ということです。いつかWindowsにも対応してくれると嬉しいですね……。
結びにかえて
ここまで、主にコンテンツのライティングに役立つツールをご紹介してきました。これらのツールは組み合わせるとよりお互いの効果を高めあうことができるでしょう。
たとえば記事を書くときであれば、
- 『アイディア大全』で企画立案
- 「Workflowy」で構成
- 「stone」で文章化
のような手順で使えますし、運用で次のアクションに悩んだ際には、
- 『問題解決大全』で問題認知
- 「Workflowy」で与件整理
- 『問題解決大全』で解決法を探る
といった風に使えます。
とはいえ、いくら便利なツールを手に入れたとしても、実際によいコンテンツが生み出せるかどうかはツールを使う人しだいです。ぜひ今回ご紹介したツールを活用して、2018年も素敵なコンテンツを世に送り出していってください。
ということで2017年のアドベントカレンダーを締めくくりたいと思います。これまで読んでくださった方、誠にありがとうございました!
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