Google、「Bard」を限定公開!Google検索に最新AI技術が追加される!
検索エンジンとは?日本で利用されているシェア率から種類や違いを説明
- 用語解説
公開日:2016年06月08日
最終更新日:2024年06月03日
当記事では「検索エンジンとは何か?」について分かりやすくご説明します。デジタルマーケティングが主流となった現在、検索エンジンについて理解を深めておくことでより効果的なマーケティング施策を打てるようになるはずです。
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目次
検索エンジンとは
検索エンジンとはWebに存在する情報を探せる(探しやすくする)ようにする仕組みのことです。後述しますがGoogle検索などが検索エンジンの例として挙げられます。Google検索画面に検索したいキーワードを打ち込み、「検索」ボタンをクリックすれば関連するコンテンツが検索結果に複数表示される経験は誰しもがしているはずです。
この検索エンジンが存在しない場合、ユーザーは訪問したいWebサイトを表示する際に「URLをブラウザに直接入力すること」が求められます。手元に解決策がないタイミングで、サクッと最適解を提示してもらうために私たちは検索エンジンを利用するわけですが、検索エンジンが存在しない状態でなんのURLを私たちは手入力して検索をかけるのでしょうか?今の時代では想像もつかない状況ですよね。
まとめますと、検索エンジンとは「Google検索などのはWebに存在する情報を探せる(探しやすくする)ようにする仕組みのこと」を意味します。
日本で利用されている検索エンジンのシェア率
上図は2023年2月時点の過去1年で日本で利用されていた検索エンジンのシェア率をまとめたグラフです。日本ではGoogleが%76%と検索エンジンのシェア率トップを誇り、次いで2位に約16%でYahoo!、3位に約6%でbingがシェアを獲得しています。
上図を見る限り上位6位までがグラフ化されていますが、数値を見る限り上位3つの検索結果エンジンが日本のシェアを確保していることが分かるはずです。
現在よく利用されている検索エンジンの種類
現在、良く利用されている代表的なロボット型検索エンジンと言えばGoogle、Yahoo!、Bingの3つのロボット型検索エンジンです。
Googleは世界の最大手である検索エンジンです。世界中で利用されており、次にご説明しますYahoo!の検索アルゴリズムとしても使用されています。ユーザーファーストを常に掲げながらも2023年2月には新しい試みとして会話型AIサービス「Bard」を限定的に試すなど最新AI技術を取り入れた挑戦も行っています。
Yahoo!
Yahoo!は日本国内ではGoogle検索に次いで2位のシェア率を誇るロボット型検索エンジンです。現在はPayPayサービスの普及による話題性の高さや、LINE社との会社統合による会社規模の拡大などが取りざたされており、注目度が高いですが、検索エンジンとしても昔から人気です。
前述した通り、Yahoo!にはGoogle検索のアルゴリズムが利用されています。豆知識ですが、Yahoo!の検索結果で自分のWebサイトのコンテンツを上位表示させたいと考えた場合、Googleのコンテンツ評価指標にマッチしているかを確認すると良いです。
Bing
BingはMicrosoft社が提供するロボット型検索エンジンです。Google検索エンジンやYahoo!検索エンジンと比較するとシャア率は劣りますが、過去にMicrosoft Edgeというブラウザのデフォルト検索エンジンとして設定されていたこともあり、購入したパソコンのブラウザがMicrosoft EdgeだったためにBingをそのまま利用されるユーザーも多かったはずです。
「ロボット型検索エンジン」と「ディレクトリ型検索エンジン」の違い
検索エンジンは大きく分類して「ロボット型検索エンジン」と「ディレクトリ型検索エンジン」の2種類があります。現在ではロボット型検索エンジンが主流となっていますが、過去の時代背景を理解するためにも「ディレクトリ型検索エンジン」についても少しお話しさせていただきます。
ロボット型検索エンジンとは
現在主流になっているのがロボット型検索エンジンです。ディレクトリ型検索エンジンとは異なり、人ではなくクローラー(ロボット/スパイダー)にサイトの情報を収集させ、データベースに登録(インデックス)した後、計算式を使って評価し(アルゴリズムによるランキング決定)、検索結果に反映するという仕組みです。クローラーの仕組みや、評価の計算式などの根幹部分を人間が作成しています。
従来の人手によるディレクトリ型検索エンジンではインターネット上の膨大な情報量を処理できないという欠点がありました。ロボット型検索エンジンではクローラーが自動的に情報収集をするため、ディレクトリ型検索エンジンの欠点を補っています。現在ほとんどの検索エンジンがこのロボット型検索エンジンです。
ディレクトリ型検索エンジンとは
ディレクトリ型検索エンジンとは人間の手によってサイト情報を編集したり、まとめたりしている検索エンジンです。インターネット黎明期にはこのディレクトリ型検索エンジンが主流でした。最後まで現存していた日本のディレクトリ型検索エンジンで代表的なものは「Yahoo!カテゴリ」でした。現在ではYahoo!カテゴリのサービスも終了しています。
Yahoo!カテゴリの場合、サイトの推薦・登録申請をすると審査を経てカテゴリ内にサイト登録される仕組みとなっていました。登録後に「ショッピング」「地域情報」などの適切なカテゴリに分類され、ユーザーは欲しい情報のカテゴリに移動して情報を探します。
ロボット型検索エンジンの進化
初期のロボット型検索エンジンは非常に単純なもので「リンクが多く付いている」「一致するテキストが含まれている」といったものが上位表示されるような仕組みで、自作自演でリンクを大量に作ったり、テキストを詰め込んだりすることで簡単に上位表示ができました。
単純な仕組みだったがゆえに、検索エンジンの裏をかくスパム行為が横行することも多く、本来は上がるべきではないサイトが上位に表示されてしまうようなこともありました。そうした「本来は上がるべきではない」サイトが上位表示されてしまうと、検索ユーザーの満足度を下げてしまうため、検索エンジン側では評価の計算式(アルゴリズム)に改良を重ねていきました。
その結果、検索エンジンの精度が高まり、単純なテキストだけではない細かい言葉のニュアンスを検知できるようになったり、バックリンクが自然なものか不自然なものか(自作自演や人工リンクなど)などを理解できるようになったりしています。
検索エンジンは今でも引き続きユーザーの満足度を高めるために日々アルゴリズムを改良しています。
みずから学習していくGoogleのRankBrain┃2015年
クローラーがサイトの情報を収集してインデックスし、計算式(アルゴリズム)を用いて評価をすることは前述の通りで、評価をする計算式は人間の手で作られています。
この計算式を機械が作成し、適切な検索結果になるように機械がみずからフィードバック〜改良するという仕組みが出来上がっています。
これが2015年にGoogleが発表したRankBrainという仕組みです。
人による計算式の作成がなくなったわけではなく、一部の計算式で採用されている仕組みですが、将来的に計算式も機械がすべて作っていく時代が来るのかもしれません。
Google検索エンジンにAI機能が搭載される┃2023年
2023年2月にはGoogle検索エンジンに最新AIが搭載されることもGoogleのスンダ―・ピチャイCEOが発表しています。詳しくは「Google、「Bard」を限定公開!Google検索に最新AI技術が追加される!」にて紹介していますが、「ピアノとギターのどちらが習得しやすい?」などの”検索エンジンに問うても正確な回答など返ってきそうにもないクエリに対して的確に回答するための挑戦が行われています。
検索エンジンの進化によりSEOはよりシンプルなものになった
従来であれば自作自演リンクをお金を払って購入したり、HTMLの細かい調整などを実施しないと検索結果に上位表示させることが難しいような状況でした。
しかし今は検索エンジンの進化により取り組むべきことは非常にシンプルになっています。
大きく分けると以下の2点です。
- ・ユーザーのために良質な分かりやすいコンテンツを作る
- ・コンテンツの露出経路を増やし、ユーザーに支持してもらう(≒リンクを獲得する)
ユーザーにより良いコンテンツを提供し支持されるようにサイトを作っていくこと。人のためのコンテンツ作りを継続していくこと。
Googleの過去を振り返るとRankBrain、現在では最新AIの導入など、検索エンジンには新しい技術が取り込まれ続けていますが、最終的に検索エンジンが目指すところとしては「ユーザーに満足してもらう検索結果を返す」というものなので、ユーザーのことを考えていけばサイトを運営していく方針が変わることはほとんどないと言えるでしょう。
日本でトップのシェア率を誇るGoogle検索エンジンの歴史を過去のアップデートから学習すると面白い
当記事を最後までお読みになった方の検索エンジンへの興味をより深めていただける方法として、日本でトップシェアを誇るGoogle検索エンジンの歴史を読んでみることをお勧めします。
上記リンク記事はGoogleのアップデートの歴史をまとめた記事です。読み進めるとGoogleが日本でなぜトップシェアを確保しているのかが「アップデートの試行錯誤」から理解できるでしょう。検索エンジンについて理解を深めたい方へのおすすめ記事です。興味を持たれた方はチェックしてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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