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2014年SEOの検索トレンド【対応方針と落とし穴】
- Google検索アルゴリズム
公開日:2014年09月26日
最終更新日:2024年06月03日
こんにちは。Growth Seed編集部です。
Google検索エンジンがHTTPSを検索アルゴリズムに導入したり、業界全体でコンテンツが重要とささやかれたり、2014年の検索業界は話の種が尽きません。
検索エンジンの環境変化が激しいほど、私たちにも多くの相談や質問が寄せられます。直近で頂いた中から重要だと思われる5点に絞り、SEOの検索トレンドから対応方針を考えたいと思います。
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目次
HTTPSを導入したほうがいい?
8月上旬にGoogleはHTTPS暗号化をランキングシグナルに使用することを発表しました。
HTTPSは情報漏洩や改ざんなどの不正アクセスを防ぎ、インターネットに安全に接続できる技術のことを言います。
本題ですが、HTTPSにしたWebサイトを優遇して評価するとなると、順位にどれくらいの影響があるのでしょうか。Googleによると「グローバルでクエリの1%未満にしか影響がない」と発表をしています。現時点では導入したことで際立った順位への変化を観測できていないことから、アルゴリズムの中で重要度は低いと思われ、あわてて導入をする必要はないと考えています。
SEO目的でHTTPSの導入を検討するのであれば、コンテンツ追加などに労力を費やしたほうがサイトの成長につながります。あくまでもサイトの性質で導入の可否を判断しましょう。
ただしGoogleは、「これから長い期間をかけて強化する」ともコメントをしており、今後アルゴリズムの中で影響力が増す可能性もあるため注意は必要です。
Googleはセキュリティとサービスの安全性ポリシーで、「セキュリティの問題を重要事項として受け止め、検証可能な問題についてはすみやかに解決するよう努めます。」とコメントしています。SEOという観点よりもインターネットの世界観を示すために、HTTPS暗号化をランキングシグナルに取り入れたのかもしれません。
誰もが安心してインターネットを安全に利用できる環境つくりの一環として考えれば、HTTPS暗号化の推進は個人的には歓迎したいと思っています。
レスポンシブ・ウェブデザインが有利?
スマートフォンサイトを制作する際にどのような構成を選択すればいいのか、質問をいただく事があります。
Googleは以下の3つの構成をサポートしており、この中のレスポンシブ・ウェブデザインをGoogleは推奨しています。
- レスポンシブ・ウェブデザイン:PCとスマホで同じURL・HTML
- ダイナミック・サービング:PCとスマホで同じURL・異なるHTML
- スマホ専用URL:PCとスマホで異なるURL・HTML
Googleがレスポンシブ・ウェブデザインを推奨する理由は技術的な観点が大きく、重複コンテンツができることがありませんし、リダイレクトミスを把握する必要もないこと、そして一つのURLでHTMLを管理でき、手間が省けることが推奨の理由だと思います。
Googleがレスポンシブ・ウェブデザインを推奨しているとの言葉が独り歩きし
「レスポンシブ・ウェブデザインを推奨=順位向上に有利」と誤解をしてしまった方もいました。
レスポンシブ・ウェブデザインでサイトを制作したからと言って、順位向上に役立つわけではありません。
では、どの構成を選べばいいのでしょうか?
SEOの観点から言えばレスポンシブ・ウェブデザインがいいのですが、例えば商品やサービスを販売しているサイトであれば、成約に結びつけるためのストーリーは特性が異なるPCとスマートフォンでは変える必要がありますし、サイト構成や見せ方も変更するケースがほとんどです。このような場合はスマートフォン専用のURLで制作した方がいいかもしれません。
このように、サイトの性質や社内の管理面などによって選択肢は変えて問題ありません。絶対にレスポンシブ・ウェブデザインを選ばなければならない理由はありません。ユーザーにとってどの選択肢がベストかを優先して選んでください。
重複コンテンツは排除した方がいい?
けっこう厄介なのがこの問題。
- サイト内に重複コンテンツがある場合
- 第三者が提供するコンテンツでページを作らなければいけない場合
- 第三者サイトにコンテンツを提供している場合
- 第三者サイトがコンテンツを許可なく流用してしまった場合
など、多くのシチュエーションで重複コンテンツ問題が発生します。
Googleのガイドラインには「無断で複製しただけのコンテンツは、サイトで他の役立つサービスやコンテンツを提供しない限り、ユーザーに付加価値を提供するとはいえません。」と記載されています。他のサイトと差別化する独自のコンテンツを作成するために時間を使うことを薦めていることから、重複コンテンツは解決すべき問題です。
ただし、重複コンテンツは普通にサイトを運用していれば起こりうることです。当然これをGoogleも認識しており、重複コンテンツを「ガイドライン違反のスパム行為だ」と判断することはありません。しかし、重複コンテンツがサイト内外に多ければ、順位が下がる、あるいは検索結果に表示されない(インデックスが削除されたわけではなく、他サイトのコンテンツが評価されたために表示されない)などの処理をされるでしょう。
詳しい説明は省きますが、上記の1~3についてはサイト管理者側で解決することができるのですが、4の場合は悪意がなくても生成されてしまうことがあり、このような場合は防ぎようがありません。問題を解決するには、今のところGoogleのウェブマスターツールから通知をして対応の依頼をするしか方法がありません。
更新頻度が高い方が効果的?
たまに更新頻度が高い方がSEOで効果的なのでしょうか?と聞かれることがあります。
単純に、「更新頻度が高い=SEOで効果あり」「更新頻度が低い=SEOで効果なし」というわけではありませんが、サイトを成長させるという意味では必要な取り組みです。
検索エンジンの目線でいえば、サイトを更新し続ければクローラーの来訪頻度が高まり、常に最新の情報を検索エンジンに伝えることができますし、ページを追加した場合も、内部リンクや関連ページが増えドメインの強化につながります。ソーシャルメディアで紹介されれば自然リンクが増えるかもしれません。このように更新を続けることで内部と外部、そして検索エンジンとの相性で様々なメリットが備わりますので、可能な限り更新することをお薦めします。
ただし気を付けていただきたいのが、これはあくまでも更新することによるメリットであり、更新の頻度を検索エンジンが評価しているわけではないということです。
更新の頻度ではなく、更新をしたことでそのページがサイト全体でどのような役割を果たしたのか、該当ページの価値を検索エンジンは判断材料に使っているのではないかと思います。
良質な記事を毎日投稿できる環境があれば更新頻度が高いことがメリットになりますが、ページを増やすことを目的とし低品質な記事が増えるようであれば逆効果になります。
まずは、数は意識せずに一つのコンテンツ作成に多くの時間と魂を込めて取り組むのがいいかもしれません。
検索エンジンのために更新頻度を高めよう!このような考えは止めて、あくまでもユーザーが喜んでくれる、価値が高いコンテンツで更新することが何よりも大切です。
コンテンツSEOは万能な対策?
SEO業界はコンテンツ一色になっています。SEOの最新トレンドは「コンテンツ」と言ってもいいくらいに多くの業者が参入しています。
そこで、心配性の私は思うのです。
「不自然な外部リンクが一掃されたように、専門性やリアル性が低いコンテンツは価値がグッと下がるのではないか?」
パンダアルゴリズムで低品質コンテンツを抽出することはできるのですが、今後多くのサイトでコンテンツが量産されれば、その中から価値が高いコンテンツを今よりも精度高く検索エンジンが見極めなければ、ユーザーの欲求を叶えることはできなくなります。検索エンジンがこのような状況を放っておくことはしないのではないでしょうか。
さて、ここからは推測になってしまうのですが、コンテンツの価値は内容とともにどのような人が書いた記事なのか、やはりここが重要になると思っています。例えばQ&Aページなどの回答を店長やサイト管理者が名前を出して記載するのと、だれが回答したか分からないコンテンツでは記事の安心感と信頼感が異なります。生命保険の商品を説明するのであれば、プランナーが商品と契約に関する説明をしたほうがリアル感が増します。
空想で書いた記事と実体験による記事を比較すれば、そのリアル性を人間は判断することができます。人間が判断できるのと同じように検索エンジンが判断できるようになれば、リアル性の低い記事は淘汰される可能性があるのではないでしょうか。
コンテンツの価値はその記事を読んだことでサイトのファンになり、定期的に訪れたり成約をしてくれたり、第三者に共有してくれたりなど複数の結果に結び付きます。
感情に関わる価値を、どのように品質の観点で検索エンジンが評価出来るようになるのか楽しみでなりません。
コンテンツの本質はユーザーの想いを叶えることです。コンテンツSEOが万能か否か、その答えはリアルで専門的な記事をユーザーに届けられているかどうか、判断軸はここにあると考えます。
まとめ
検索エンジンは日々変化をしており、私たちが想像もつかないような進化をするときもあります。どのようなアクションをすればよいか判断に迷う時も当然あります。検索のトレンドに惑わされる必要はありませんが、そのような時は検索エンジンが何を目指し進化を続けているのか、その本質を考えることから始めましょう。すぐに結論は出ないかもしれませんが、きっと、方向性やヒントがつかめるはずです。
それでは次回、またお付き合いください!
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