QDFとは

公開日:2016年06月08日

最終更新日:2024年06月03日

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qdf

QDFとはQuery Deserves Freshnessの略で、情報の新鮮さを重要視して新しい情報を検索上位に表示させる、Googleの検索アルゴリズムです。2011年にGoogleのマット・カッツがその存在を正式に認めた、実在するアルゴリズムです。

QDFが適用されるケースとしては、有名人の結婚報道や地震などの大きな出来事がそれに当てはまります。QDFは、被リンクなどの通常のランキングアルゴリズムではなく、対象となる話題との親和性や速報性などが重要視されます。そのため、時間の経過によって情報の新鮮さが求められなくなってくると、徐々に通常の検索結果に戻っていきます。

また、QDFの延長線上にあるアルゴリズムと言える、フレッシュネスアルゴリズムが2011年に正式に導入され、Google Japan Blogでも情報が公開されました。Google検索は、QDFとフレッシュネスアルゴリズムによって「情報の新鮮さ」という視点でも、ユーザーにとって使いやすい検索になったと言えるでしょう。

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QDFが適用された例

この記事を書いているのは2016年7月7日。今朝小池百合子氏が都知事選に出馬表明というニュースが流れましたので「小池百合子」と検索してみます。
下の画像がその検索結果です。

qdf_001

ニュース検索を除くと、1ページ目に表示されているページの多くが、過去24時間以内に公開されたばかりの新しいページばかりです。

フレッシュネスアルゴリズムが適用された例

フレッシュネスアルゴリズムでは、直近の話題になったトピックだけでなく、定期的に行われるイベントや繰り返し更新されるものについても、新鮮な情報が検索上位に表示されることがあります。

例えば2016年7月6日に「東京オリンピック」と検索した時、1ページ目に表示されるページは以下のようになっています。

qdf_002

1940年に開催された東京オリンピックを話題にしているページは、Wikipediaの1ページだけで、残りのページはすべて2020年に開催予定の東京オリンピックに関する話題です。

QDFアルゴリズムの仕組みと対策

世間で話題になる出来事が起きると、その話題に関するクエリを使って検索するユーザーが一気に増えます。
Googleトレンドのトップページでは、過去24時間の検索数の変化と話題のトピックが一覧で表示されていますので、今現在どんな検索クエリに人気が集まっているのか、誰でも見ることができるようになっています。

この検索される数の変化をきっかけにして、Googleがそのクエリは情報の新鮮さが重要だと判断すると、検索結果にQDFが適用されます。

これがQDFの仕組みだと言われていますが、GoogleからQDFの仕組みに関する公式情報はありませんので、あくまでも「一般的に言われている仕組み」です。

では、Webサイト運営側のQDFへの対策はどのようなものがあるのでしょうか。

QDF対策

QDFが適用されたクエリの検索結果で上位表示させるためには、いくつかの条件をクリアする必要があると言われています。

話題になっている情報を扱っているコンテンツが必要であることは言うまでもありませんが、情報には即時性の他にも正確性が求められますので、ある程度はGoogleに評価されているドメインでコンテンツが発信されている必要もあると考えられます。

また、コンテンツも単に速報として数行の文章で伝えているだけでなく、その話題に対してできるだけ詳しい情報を掲載する必要もあるはずです。

しかし、こういったQDFで上位表示する条件も、Googleから発表されたものではありませんので、本当のところは誰にも分かりません。

ただ、Googleの立場から考えれば、ある程度信頼性のおけるWebサイトであり、話題になっている情報についてできるだけ詳しく書かれているページを上位表示させた方が、ユーザーが必要な情報と一致するのではないか?と想像すのは難しくありません。

なぜGoogleがQDFやフレッシュネスアルゴリズムを導入したのか、そのバックボーンを考えればいいのです。

QDFの間違った認識

QDFとは関係がない事もあるのですが、「Googleは情報の新鮮さも重要視している」という部分が一人歩きしてしまったのかもしれません。

こういった質問をされる方もたまにいらっしゃいます。
「新しい話題について書かれたページの方が、Googleは評価してくれるんですよね?」

QDFが適用されるクエリは、Googleが情報の新鮮さを重視するクエリである必要があります。つまり、広く一般的に情報を求める人も多く、常に新しい情報が必要だと判断されなくてはいけないのです。

特定の業界内のニッチな話題では、いかに新しい話題であってもQDFが適用される可能性は低いです。

ただ、QDFとは関係なく、新しい話題について書かれたページを用意することは、ユーザーにとって有益なことですので、積極的にコンテンツとして発信していく方がいいでしょう。

「文章を少し変えれば、Googleに新しいページだと認識されますか?」
文章の一部を変えたり、画像を挿入したりといった小手先では新しいページだとは認識されません。

ただ、追加した情報によって、ユーザーの検索意図を満たすことができると判断されれば、通常のランキングアルゴリズムによって検索順位は上昇するでしょう。

Googleに新しいページとして認識してもらうことではなく、ユーザーの検索意図を満たせるように情報を追加することは大歓迎です。


QDFについて言えば、世の中のほとんどWebサイトで何か特別な対策を行う必要はありません。QDFは200以上とも言われているアルゴリズムの中の一つにしか過ぎませんので、もっと重要な事に時間とコストをかけていくべきです。

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この記事を書いた人
GrowthSeed編集部

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株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。

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