Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?SEOへの影響と改善方法
ページエクスペリエンスアップデートとは?変更点と検索結果への影響について解説
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公開日:2022年04月27日
最終更新日:2024年06月03日
当記事では「ページエクスペリエンスアップデートに関する情報(変更点・検索結果への影響)」に関してご紹介いたします。
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目次
ページエクスペリエンスアップデートとは
ページエクスペリエンスアップデートとは2021年6月と2022年2月から行われたGoogleの検索エンジンのアルゴリズムのアップデートのことです。ページエクスペリエンスアップデートという名称は2021年4月に正式にGoogleから発表された名称である。アップデートした内容は名前の通り、ページエクスペリエンスに関する部分を変更したという内容です。
ページエクスペリエンスとは
そもそもページエクスペリエンスとは、Google 検索のユーザーが有⽤かつ快適な体験(エクスペリエンス)を得られるよう、Google の取り組みに使⽤するもので、Core web vitalsとモバイルフレンドリー、HTTPSセキュリティ、煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインなどを組み合わせたものです。
ちなみに2021年8月以前はセーフブラウジングもページエクスペリエンスの要素に含まれていましたが、ページエクスペリエンスアップデートにより、セーフブラウジングはランキング要因に含まれなくなりました。
ページエクスペリエンスについて詳しくはこちら
https://growthseed.jp/experts/seo/page-experience/
ページエクスペリエンスアップデートが及ぼす検索順位の影響
ここまで、ページエクスペリエンスアップデートの変更点について解説しました。
では、そのページエクスペリエンスアップデートによって検索順位はどの程度影響を受けているのでしょうか。
結論から言うと、1回目と2回目のページエクスペリエンスアップデート共にGoogleの検索結果に大きく影響する動きはみられていません。そもそもページエクスペリエンスが検索順位に影響を与える大きさについて、Googleウェブマスター向け公式ブログで以下のように記載されています。
ページ エクスペリエンスの構成要素はすべて重要ですが、ランキングでは、ページ エクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。優れたページ エクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページ エクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。
引用元:より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価
このようにGoogleはページエクスペリエンスよりも「総合的に優れた情報を含むページ」の方がランキング決定への影響度は大きいと言及しているため、現状は大きな変化が見られなかった可能性が高いです。
しかし今後、高品質なコンテンツが増え、徐々にページエクスペリエンスが検索結果に与える影響も増していく可能性があります。そのため、今後の順位変動の動向をチェックしておきましょう。
ページエクスペリエンスアップデートが展開された経緯
次にページエクスペリエンスアップデートを深く理解してもらうために、ページエクスペリエンスアップデートが展開された経緯についてご説明します。
下の表はページエクスペリエンスアップデートに関する出来事を時系列でまとめたものです。
年代 | Googleの動向 |
---|---|
2020年5月以前 | |
2020年5月5日 | Web上のユーザーエクスペリエンスを測定するのに役⽴つ「Core Web Vitals」の導入をGoogle Chrome チームが発表 |
2020年11月10日 | 2021年5月にモバイルでのページエクスペリエンスをランキング要素に導入する(1回目ページエクスペリエンスアップデート)発表(結局導入は2021年6月中旬から開始されました。) |
2021年6月16日 | 1回目のページエクスペリエンスアップデートが開始 |
2021年6月 | 将来的にモバイル検索だけでなく、PC 検索でもページエクスペリエンス シグナルをランキング要因に組み込む(2回目のページエクスペリエンスアップデート)と発表 |
2021年8月 | 1回目のページエクスペリエンスアップデートが完了 |
2021年11月1日 | PC 版のページエクスペリエンス シグナルをランキング要因として導入する件(2回目のページエクスペリエンスアップデート)の詳細と予定が発表 |
2022年2月24日 | 2回目のページエクスペリエンスアップデートが開始 |
2022年3月1日 | 2回目のページエクスペリエンスアップデートが完了 |
このようにページエクスペリエンスが重要視しされ、ページエクスペリエンスのアップデートによって徐々にページエクスペリエンスがランキング決定要因に組み込まれてきました。
ページエクスペリエンスアップデートによる変更ポイント
前章でも解説した通り、ページエクスペリエンスアップデートは今までに2回ありました。それぞれのページエクスペリエンスアップデートで何が変更されたのか解説していきます。
2021年6月 ページエクスペリエンスアップデートを展開開始
まず1回目のページエクスペリエンスアップデートでは以下の6点を変更しました。
- モバイル検索でのCore Web Vitalsのランキングシグナル導入
- セーフブラウジングがランキング決定要因から除外
- AMPを示すバッジ表示の廃止
- トップストーリーカルーセル(トップニュース枠)掲載の要件緩和
- Google検索で全てのウェブページに関してSigned Exchange の利用が可能
- Search Console内のページエクスペリエンスレポートの簡素化
それぞれ解説します。
モバイル検索でのCore Web Vitalsのランキングシグナル導入
2021年5月以前は「モバイルフレンドリー」「セーフブラウジング」「HTTPSセキュリティ」「煩わしいインタースティシャルの非表示」の4つが検索結果のランキング決定要因でしたが、そこに「Core web vitals」が加わりました。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、Webページに適用可能なユーザーエクスペリエンス(UX)の指標として提唱された重要な指標群です。LCP(読み込み時間)、FID(インタラクティブ性)、CLS(ページ コンテンツの視覚的な安定性)の3つの測定可能な指標を土台としています。
Core Web Vitals (コアウェブバイタル)について詳しくはこちら
https://growthseed.jp/experts/seo/core-web-vitals/
セーフブラウジングがランキング決定要因から除外
先程、検索結果のランキング決定要因の「モバイルフレンドリー」「セーフブラウジング」「HTTPSセキュリティ」「煩わしいインタースティシャルの非表示」の4つに「Core web vitals」が加わったと説明しました。しかし、元々ランキング決定要因に含まれていた「セーフブラウジング」がランキング決定要因から除外されました。
トップストーリーカルーセル(トップニュース枠)掲載の必要条件が緩和
以前は、トップニュースカルーセル掲載の必要条件の1つとして「AMPに対応したページである」という条件がありました。
しかし、1回目のページ エクスペリエンス アップデートにより、今後は 『Google ニュースのコンテンツポリシーに準拠していること』のみが条件となりました。
AMPを示すバッジ表示の廃止
そもそも「AMP」とはAccelerated Mobile Pagesの略称で、Googleが推奨しているWebコンテンツを高速表示させるための技術手法です。GoogleとTwitterが共同で立ち上げたモバイルユーザー向けにコンテンツを高速に読み込んで表示することができるオープンソースプロジェクト、またはそのフレームワークです。
以前は、この「AMP」を示すカミナリマークがありましたが、このマークの表示を廃止しました。その代わり、Googleは、AMPに限定せずにページエクスペリエンスが優れたページを検索結果で特定できるようにする取り組みを進めているようです。
Google検索で全てのウェブページに関してSigned Exchange の利用が可能
Signed Exchange(SXG)とはリソースの発信元を認証できるようにする配信メカニズムで、Google検索でSigned Exchange(SXG)を利用すると、ユーザーのプライバシーを保護しながら、データをあらかじめ読み出しておき、ページの表示速度を速くすることができます。
Search Console内のページエクスペリエンスレポートの簡素化
Search Console内のページエクスペリエンスレポートから「セーフブラウジング」と「広告に関する問題」の項目を削除してレポートを簡素化しました。これにより、ページエクスペリエンスレポートが使いやすくなりました。
2022年2月 ページエクスペリエンスアップデートをPCにも展開
2022年2月にあった2回目のページエクスペリエンスアップデートではモバイルフレンドリーを除くページエクスペリエンスシグナルがPC版にも適用されました。
モバイルフレンドリーを除くページエクスペリエンスシグナルがPC版にも適用
モバイルフレンドリーを除くページエクスペリエンスシグナルが適用された結果、以下のシグナルがPC 検索でランキングに影響を与えるようになりました。
- Core web vitals
- HTTPSセキュリティ
- 煩わしいインタースティシャルの非表示
【まとめ】今のサイトのページエクスペリエンスの評価を確認しよう
この記事をご覧いただいている皆様はページエクスペリエンスアップデートについて理解して頂き、ページエクスペリエンスアップデートに伴う対策方法を知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。現状、大きな順位の変動は見られないため、焦る必要はありませんが、今のサイトのページエクスペリエンスの評価は確認するべきかと思います。もし、ご自身のサイトのページエクスペリエンスの評価が良くない場合は、最低限ページエクスペリエンスの指標をそれぞれ改善しておくと良いでしょう。
ページエクスペリエンスの指標の測定・確認方法とページエクスペリエンスの指標評価の改善方法について、詳しくはこちらをご確認ください。
↓ページエクスペリエンスとは?検索結果ランキング決定の要因となったシグナルの対策について解説
【+αの知識学習】ページエクスペリエンスアップデート以外のGoogleコアアップデートに関してご興味を持たれた方は以下URLにてこれまでのGoogleコアアップデートを網羅的に把握することができます。ぜひご活用下さい。
↓Googleコアアップデートとは?最新アップデート情報と過去の歴史
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伊藤 康貴
マーケティング部
2018年Web広告会社に入社、比較メディアやSEOのコンサルティング営業に従事。3年間で200社以上の企業様の集客に携わる。 より集客の見識を深めるために2021年フルスピード入社。 オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティング、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務を担当している。
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