【2018年版】Ahrefsの機能「サイトエクスプローラー」の見方
【最新版】Ahrefsのダッシュボードを解説!※2016年9月更新
- Ahrefs
公開日:2016年09月26日
最終更新日:2021年02月12日
SEO業界最大級の被リンク分析ツールであるAhrefs(エイチレフス)。
ウクライナのAhrefs社が開発したツールで、被リンク分析以外にも多機能でWEB担当者の強い味方になってくれます。
しかし日本語に完全対応しておらず、たびたびの仕様変更もあるため、お困りの方も多いかと思います。
そこで、今回はAhrefsのダッシュボードについて解説を行います。
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目次
ダッシュボードの全体像を解説
まずは、調査したいURLを「Site Explorer」に入力して「Explorer」をクリックします。
ドメイン単位で調査を行いたい場合は、ドメインを入力し、
特定ページを調査したい場合は、対象ページのURLを入力します。
「Explorer」をクリック後に出てくるのがダッシュボードです。
※下図をご参照ください
URL入力欄の右側からプルダウン選択をすることで、
調査対象範囲を指定することができます。
- URL :特定ページのURLを調査する
- Prefix :特定のサブディレクトリ以下(例:www.sample.com/path1/以下)を調査する
- domain/* :サブドメインを含まない特定のドメインを調査する
- *.domain/*:サブドメインを含めすべてのドメインを調査する
以上から調査したい内容に合わせて、項目を選択してください。
ダッシュボードはかなりの情報量になっていますので、
各機能ごとに個別に解説をいたします。
Overview(サマリー・概要情報)
Overview画面では調査対象の総合的なパフォーマンスを確認することができます。
- Ahrefs Rank(エイチレフスの独自ランキング)
Ahrefsが独自に定める指標に従い、ドメインの評価付けを行います。
こちらはドメインに対する評価であることに注意してください。
評価基準は被リンクの質と量によって行われています。
数値はAhrefsのクローラが検出した全ドメインにおいての順位となります。つまり、数値が低ければ低いほど良い(順位が高い)という事になります。
当社が運営する「Growthseed」は3,464,759位ということになりますね。
※2016年8月31日段階
ためしに、Ahrefsランキング1位のfacebook.comを調査してみると、やはり1位となります。- UR(URL Rating shows・URL別評価)
URではURL別に評価付けを行います。Ahrefs Rankと同様に被リンクの質と量によって評価します。- DR(Domain Rating shows・ドメインの評価)
DRではドメインの評価付を行います。URと同様に被リンクの質と量によって評価を行います。
UR、DRについては、Ahrefs社独自のスコア計算が使用されており、数値の目安は0~30「あまり人気がない」、31~70「一般的」、71~100「とても人気がある」とされています。- Backlinks(被リンク数)
調査対象範囲に対しての被リンク数です。
Backlinks=被リンクのURL数とはなりません。複数本の被リンクが1被リンクとしてカウントされることがありますのでご注意ください。- Referring domains(参照ドメイン数)
調査対象範囲に対しての参照ドメイン数です。
Referring domains=ユニークドメイン数となります。- Organic keywords(ランキングした自然検索キーワード)
調査対象範囲において、100位以内にランクインしている自然検索キーワード数です。
カウント対象はAhrefsのクローラが検出した自然検索キーワードのみとなります。- Paid keywords (有料検索キーワード)
調査対象範囲において、Ahrefsのクローラが検出した有料検索キーワードをカウントしています。- Organic traffic (想定の自然検索流入数)
調査対象範囲において、Ahrefsのbotが検出した自然検索キーワードを元に想定の自然検索流入数を算出しています。
キーワードの検索ボリューム数と検索順位によるクリック率から算出を行っています。
Backlink profile(被リンク調査)
Backlink profileでは被リンクについての情報を網羅的に確認することができます。
- Fresh indexとLive index
Fresh indexでは過去90日間に遡り、被リンクとして機能しているドメイン、
もしくは被リンクのみをカウントします。Live indexではAhrefsのクローラが検出した最新情報に基づき、被リンクとして機能しているドメイン、もしくは被リンクのみをカウントします。
なお、Ahrefsの被リンクに対するクロール頻度は24時間~30日間となっています。- Ahrefs Rank (エイチレフスの独自ランキング)
過去3ヶ月に遡ってAhrefsランクの推移を線グラフで確認することができます。
ランキングの評価付けはOverview(概要・サマリー)のAhrefs Rankと同様です。- Referring domains(参照ドメイン数)
- Ahrefsのクローラが検出した時点から、すべての期間で参照ドメイン数の推移を線グラフで確認することができます。
直近1ヶ月においては、日別で推移を確認することもできます。
カウント条件はOverview(概要・サマリー)のBacklinksと同様です。 - Referring pages(参照ページ数)
Ahrefsのクローラが検出した時点から、すべての期間で参照ページ数の推移を線グラフで確認することができます。
直近1ヶ月においては、日別で推移を確認することもできます。
カウント条件は対象ページに対して参照しているすべてのURLとなります。- New & lost referring domains(参照ドメインの増減)
Ahrefsのクローラが検出した時点から、すべての期間で参照ドメインの増減を棒グラフで確認することができます。
直近1ヶ月においては、日別で推移を確認することもできます。- New & lost backlinks(被リンクの増減)
Ahrefsのクロールが検出した時点から、すべての期間で被リンク数の増減を棒グラフで確認することができます。
カウント条件はOverview(概要・サマリー)のBacklinksと同様です。
また、カウントする被リンクの種類を選択することができます。
被リンクの種類は下記のとおりです。- Dofollow(被リンクとしての効果が認められるリンク)
- Nofollow(ページランクを引き渡さないように設定されている被リンク)
- Redirect(リダイレクト設定されているリンク 例:短縮URLを設定されている場合など)
- Other(上記以外に定義できない被リンク)
- CTLDs distribution(国別の被リンクボリューム)
ドメインの国別分布図です。Growth Seedは国内向けのサイトになりますので、日本の色付けが濃くなっています。- Anchors cloud(アンカーテキストのクラウド)
アンカーテキストに出現する頻出フレーズのクラウドです。
出現率が多いほど大きく上部に表示されます。- Anchor phrases(アンカーテキストのランキング)
アンカーテキストに出現するフレーズの頻出ランキングです。- Anchor terms(アンカーテキストにおける単語の含有率ランキング)
アンカーテキストに含まれる単語の頻出ランキングです。
Organic search(自然検索キーワード調査)
Organic searchでは自然検索のキーワードに関する、下記の項目を確認することができます。
- 想定自然検索流入数
- ランキングキーワード数
- キーワードの順位分布
- 流入が多いキーワードランキング
- 流入が多いURLランキング
- Organic traffic(想定自然検索流入数)
想定自然検索流入数の推移が線グラフで確認することができます。期間は過去13ヶ月となっています。
順位とランクインしている検索キーワードの検索ボリュームから、想定の自然検索流入数を算出しています。- Organic keywords(ランキングキーワード数)
100位内にランクインしている自然検索キーワード数を線グラフで確認することができます。
期間は過去13ヶ月となっています。- Position heatmap(キーワードの順位分布)
上記でランクインしているキーワードの順位分布をヒートマップで確認できます。
縦軸は順位、横軸は期間です。色がオレンジに近づくほどキーワード数が多くなります。
オレンジが右上に近づくほど、サイトが成長していると考えることができます。- Top 5 organic keywords(流入が多いキーワードランキングTOP5)
流入が多いであろうキーワードのランキングです。
ダッシュボード上では上位5キーワードを確認することができます。
想定の自然検索流入数が多い順にランクインしています。
各指標の説明は下記のとおりです。- Pos. :対象キーワードで検索した時の順位
- Volume :対象キーワードの月間検索ボリューム数
- Traffic:想定の自然検索流入数
- Results:対象キーワードで調べた時にヒットしたサイト数
- Upd. :Ahrefsのクローラが最後に検出した日時
- Top 5 pages(流入が多いURLランキングTOP5)
流入が多いであろうURLのランキングです。
ダッシュボード上では上位5URLを確認することができます。
想定の自然検索流入数が多い順にランクインしています。
各指標の説明は下記のとおりです。- Keywords:対象キーワードで検索した時の順位
- Traffic :想定の自然検索流入数
Paid search(有料検索キーワード調査)
Paid searchでは有料検索広告のパフォーマンスについて確認することができます。
Growth Seedでは有料広告を出稿していないため、他社サイトを参考に解説いたします。
※今回は有料広告の出稿が多い業界でもある脱毛業界からTBCさんのサイトを例にさせていただきます。
- Top Ads(流入が多い有料検索広告)
有料検索広告での想定流入数のランキングです。
検索結果に実際に表示される広告クリエイティブが表示されます。
各指標の説明は下記のとおりです。- Volume :Ahrefsのクローラが検出した入稿キーワードでの月間検索ボリューム
- Traffic :想定の有料検索広告での流入数
- Kw. :Ahrefsのクローラが検出した入稿キーワード数
- Top 5 paid keywords(流入が多い有料検索キーワード)
Ahrefsが検出した入稿キーワードでの想定流入数のランキングです。
遷移先LPのURLも表示されています。
各指標の説明は下記のとおりです。- Pos. :入稿キーワードで検索した時の順位
- Ad :広告クリエイティブの表示プレビュー(マウスオンでプレビュー)
- Bl :広告が表示される位置
- Volume :Ahrefsのクローラが検出した入稿キーワードでの月間検索ボリューム
- KD :自然検索におけるキーワードの上位表示難易度※8月30日現在はβ版
- Traffic :想定の有料検索広告での流入数
- Upd. :Ahrefsのクローラが最後に検出した日時
- Top 5 landing pages(流入が多いLPページランキング)
想定の流入数が多い順にランクインしています。
各指標の説明は下記のとおりです。- Keywaords :Ahrefsのクローラが検出した流入している入稿キーワード数
- Traffic :想定の有料検索広告経由での流入数
Top content(人気コンテンツ調査)
Top contentではソーシャル上で反響のあったコンテンツを調査することができます。
各ソーシャルメディアの反応から中央値をとり、中央値が高い順番でのランキングです。
はてなブックマークがカウントされていないこと、中央値でのランキングのため、特定のソーシャルメディアのみ反響があっても高く評価されないことに注意してください。
Ahrefsのクローラについて
Ahrefsでは独自にクローラを開発し、取得したデータをもとにしています。
Ahrefs社はかなりの量のビッグデータを保有しており、
調査データの精度には目を見張るものがあります。
Ahrefs社の保有するデータについてご紹介します。
出典:https://ahrefs.com/blog/seo-metrics/
- 約12兆のリンクデータを保有
- 約50億のウェブサイト情報を保有
- 約2億のドメイン情報を保有
- 30分毎にインデックスを更新
- 1日あたり 1,000,000,000 ページ以上をクロール
- 10ペタバイト(=10,485,760GB)のストレージを保有
- 10テラバイトのメモリを保有
- 5,000のCPUを保有
かなりの情報量ですね。
しかし、Googleのクローラの挙動や評価とは必ずしも同じでないことを注意してください。
「バックリンクが減っているのですがGoogleのインデックスが削除されたためですか?」ということもよく聞かれますが全くの無関係です。
Ahrefsを試しにご利用になりたい方は、こちらのサイトで登録することができます。
多くの機能を備えているため、使い方には戸惑うかもしれませんが、
WEB担当者の強い味方になってくれるツールです。
ぜひ、Ahrefsで自社サイトや競合サイトの研究を進めてみてください!
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