ChatGPT(他AI)vs Google!検索シェア率が分かるサイトはどこ?利用メリット・確認方法まとめ(AI vs Search Traffic Analysis)
ChatGPT利用開始によって検索行動が拡張、Google検索回数も増加傾向へ(Semrushの2024年~2025年調査結果から考察)
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公開日:2025年09月22日
●今回のSEMRUSHの調査目的・調査方法(補足情報)が分かる
●【考察1】想定されるChatGPT導入後の検索者の行動の変化が分かる
●【考察2】想定されるコンテンツ制作者の「物作り」への考え方の変化が分かる
当記事では2025年8月にSemrushが公開した「ChatGPTの利用開始に伴うGoogle検索の利用変化の調査結果(2024年~2025年データ)」を分かりやすくご紹介いたします。結論、記事タイトルの通りですが、ChatGPTを利用することで検索行動が拡張し、Google検索回数も増加傾向となる結果が得られています。当記事ではこの調査結果を基に「今後の検索者の検索行動の変化」と「今後のコンテンツ作成者が考慮すべき物作りへの向き合い方」まで考察してまとめましたので、併せてご紹介します。
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目次
【結論】ChatGPTとGoogle検索の検索行動は正の相関傾向(SEMRUSH調査より)
【2つの仮説】ChatGPTの普及でGoogle検索は代替or拡大どちらに進む?
Semrushの調査では、「代替仮説」と「拡張仮説」という2つの仮説の提示から始まっています。前者の「代替仮説」はChatGPTの利用がGoogle検索を置き換えるという内容を意味する仮説です。後者の「拡張仮説」はChatGPTが登場してもGoogle検索は減らず、むしろ人々の情報探索(検索行動全体)が広がるという仮定を意味します。
今回のSemrushが実施した調査は、この2つの仮説を比較・検証することが主軸の調査目的となっています。SEOを扱うマーケティング担当者としては非常に気になる調査であるはずです。
【Semrushの調査結果】ChatGPTの利用開始でGoogle検索回数が上昇
引用:ChatGPT Is Not Replacing Google—It’s Expanding Search [Study]
上図は今回のSemrushの調査結果(2024年1月〜2025年6月、2,600億件以上のクリックストリームデータ)をまとめた図です。この上図から「ChatGPTの利用開始によってGoogle検索回数が上昇した」ことが確認できます。変化量だけ確認すると、ChatGPTの変化量の方が大きいですが、そのChatGPTの変化に伴い、Google検索でも正の相関を示す変化が起きていることが確認できます。
また、次の引用画像は2025年3月にChatGPT初めて利用開始したユーザーの「Google検索の変化率」を示してします。まずは下画像を確認してください。
引用:ChatGPT Is Not Replacing Google—It’s Expanding Search [Study]
上図の緑線はChatGPTの利用開始タイミングで急上昇していますが、その変化タイミングで黄線のGoogle検索も上昇していることが確認できます。ChatGPTの利用開始タイミング以降も、緩やかではあるものの、ChatGPTとGoogle検索の両方が「利用開始以前よりも高い位置でグラフが推移している」ことが確認できます。
つまり、ChatGPTを利用し始めることで「検索行動そのもののの数が上昇している」ことが理解できます。(※他の月にChatGPTを利用し始めたユーザーを対象としたコホート調査結果もSemrushの公式ブログにて公開されていますのでチェックしてみましょう)
【結論】ChatGPTは「検索行動の母数そのもの」を増やす
今回のSemrushの調査結果から得られる結論は「ChatGPTはGoogle検索を代替するものではなく、むしろ検索行動・情報探索の回数や範囲を拡張している」ということです。ユーザーはChatGPTとGoogle検索の両方を併用し、目的やシチュエーションに応じて使い分けているため、検索体験が多様化しているのかもしれません。Semrushでは今回の調査結果から「拡張仮説」が支持されるという形で明示しています。
【補足情報】今回のSEMRUSHの調査目的と調査方法の整理
調査目的
調査目的 | ChatGPT が登場(導入)することにより、Google検索の使用量が「減少」するのか、「維持または増加」するのかを調査(=代替仮説と拡張仮説の検証) |
---|
調査方法
調査対象期間 | 2024年1月~2025年6月 |
---|---|
調査データ | 2,600億件以上のクリックストリームデータ |
調査グループ | 2025年第1四半期に初めてChatGPTを使用し、2024年にChatGPTのアクティビティがなかった米国のデスクトップユーザー。 |
コントロールグループ | 2024〜2025年を通じて一度もChatGPTを使用したことのないユーザー |
測定対象 | ChatGPT導入前後 (初めて使い始めた日を基準に)の90日間のGoogle検索セッション数 |
【考察1】想定されるChatGPT導入後の検索者の行動の変化
初回検索行動がChatGPTに置き換わる可能性
今後想定されるChatGPT導入後の検索者の行動の変化としては「初回検索(=何かを調べようと思って最初に手をつける行動)がChatGPTで行われるようになる」という変化の可能性が考えられます。なぜならば、簡単な質問・要約・比較など「すぐに答えが欲しい」タスクではChatGPTが賢く回答してくれるため、少ない労力で解決策を導いてくれるためです。これは検索行動に慣れていない検索者ほど顕著な行動変化なような気がしています。
2回目以降の検索行動がGoogle検索に集約される可能性
また、2回目以降の検索行動が「Google検索に集約される」可能性も考えられます。検索者は初回の問いや簡単な調査をChatGPTで行い、その後さらに情報を深めたり、検証したりする段階でGoogle検索に戻ることが考えられます。「ChatGPT → Google →更なる深いリサーチ」という流れになる可能性があります。
今回のSemrushの調査結果からも、ChatGPTを使い始めてもGoogle検索のセッション数が減らず、むしろ一定または微増しているという点が、この「2回目以降にGoogleに戻る」という行動仮説を示唆しているように感じます。
【考察2】想定されるコンテンツ制作者の「物作り」への考え方の変化
LLMOを意識したSEOで物作りする必要性(=初回検索行動への対策)
・参照しやすい構造化された情報を用意する(機械にもわかりやすいコンテンツ)
・利用者が「まず知りたいこと」にすぐ答える冒頭部分の強化
・利用者が「最初から最後まで読み切りたい」と思えるコンテンツに仕上げること
・利用者の「背中を押してくれるコンテンツ」に仕上げること
→総合的に「読者満足度を満たすコンテンツ」に仕上がっていること
「初回検索行動」がChatGPTで発生する場合、やはりLLMOを意識したコンテンツ作りが重要になります。LLMOを意識したコンテンツ作りとは、具体的には上記のイメージです。
特に重要なのは「機械にもわかりやすいコンテンツを作る」という点でしょう。Googleは「SEOを施すことでLLMOは十分満たせる」と発表していますが、この「Googleが提唱するSEO」が意味するものは「読者にとっても、機械にとっても理解しやすいコンテンツ作り」だと考えます(=機械にとっても理解しやすいコンテンツ作りが、結果的に「読者にとっての読みやすいコンテンツ表示を叶える」という発想)。
LLMOとSEOをあえて切り分ける必要はないですが、「読者のためになるコンテンツ作りのために、機械にとってもやさしいコンテンツ作りを目指す」と、ChatGPTにおける初回検索でのコンテンツ表示の確率を高められるはずです。SEOの内部対策を参考にすると良いでしょう。また、新しく生まれたキーワードでのコンテンツ作りも効果的です。
より具体的かつ納得感の高いコンテンツ作成の必要性(=2回目以降の検索行動への対策)
・特定の1人に向けた高熱量コンテンツの提供(=ペルソナを意識したコンテンツ制作)
・比較データ・ケーススタディ・実例を含めることで納得感を提供する
・専門領域・ニッチなトピックを掘って深い検索ニーズを満たす(=指名検索)
ChatGPTでの初回検索が実施されると仮定した場合、そのChatGPTでの初回検索で粗い検索行動は完了しているはずです。つまり、「2回目以降の検索行動」でGoogle検索が利用される場合は「明確な検索行動に対するコンテンツが表示されることを検索者は求めている」はずです。具体的には「複合クエリを意識した専門的でニッチなコンテンツ制作」が求められるでしょう。
特定の1人に向けた高熱量のコンテンツ提供が、2次検索行動以降のGoogle検索でのコンテンツ露出に役に立つはずです。指名検索対策としても役立ちます。
【まとめ】「扱う業界知識」と「Webコンテンツ作成スキル」の理解の深さが一層求められる時代が到来している
ChatGPTの普及は「Google検索を奪うのではなく、人々の情報探索の幅・回数を拡げている」ようです。検索者は目的やフェーズによってChatGPTとGoogle兼差k需を使い分け、初回検索はChatGPTでざっと確認し、詳しい検証や公式情報はGoogle検索で深掘るといった、多段構造の検索行動がとれるようになっています。
コンテンツ制作者はただSEOで上位を狙うだけでなく、「AIツールが読み解きやすい」「ユーザーが納得しやすい」「内容が深く、質が高い」コンテンツ設計がこれまで以上に求められます。今後は業界知識・情報ソース選び・ライティング構造・ユーザー意図の読み取り力など、総合的なコンテンツ作成スキルのアップデートが不可欠であると言えるでしょう。
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矢野翔大
パチンコ遊技機開発者としてパチンコパチスロメーカーで8年間の業務を経たのち、2022年から株式会社フルスピードのオウンドメディア『GrowthSeed』のマーケティング担当として入社。"WEBサイト運営は商品開発である"というモットーのもと、自身が得意とするエンタメ思考を取り入れつつ日々マーケティング業務に取り組んでいる。趣味はキャリアそのままにWEBサイト運営、パチンコ、パチスロ、ゲーム。
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