2016年05月24日
コンテンツのアイキャッチ画像、みなさんはどのように作っているでしょうか? コンテンツの本体を作る事に気持ちを入れすぎて、なんとなく・惰性で作ってしまっていないでしょうか? 今回はともすれば、そのメディアのイメージをも左右してしまうかも知れない、アイキャッチ画像について考えてみたいと思います。
目次
アイキャッチ画像は単にコンテンツの一番上にある画像、トップページなどのメニューに使われる画像ではありません。 アイキャッチ画像の良し悪しが、そのページを読むかどうかの判断材料になる場合もあれば、コンテンツを読んだあとの満足感の高低にも影響を与えます。例えば料理のレシピを紹介するコンテンツのアイキャッチに、怒った男性の写真を使ったら違和感しかありません。
もし、右の画像がアイキャッチであれば、誰もレシピのコンテンツだとは思えないでしょうし、せっかくのコンテンツが読まれないまま終わってしまうかも知れません。普通はこんな極端なチョイスをする事はありませんが、安易な連想ゲームで素材サイトからチョイスしてしまっているコンテンツは少なくないでしょう。 また、その場その場で素材を選定するので、他のコンテンツとのテイストが不揃いだったり、同じ素材を使ってしまっている例も珍しくありません。 ページ単体では良くても、メディアサイト全体で見ると、イメージが統一されていないのはもったいないなと思います。
文章はそこに書かれているものだけを伝えるものではありません。 名のある作家と駆け出しの作家では、同じ場面を説明する文章でも読者に伝わるイメージは異なります。 また名のある作家同士でも、文章はそれぞれの個性の反映でもあるので全く印象が異なるものになります。 この作家の書く文章の雰囲気が好きという人も多いですよね。 一方で、画像はどうでしょうか。 画像にも同じように雰囲気を伝える力がありますが、文字のそれとは伝わり方に大きな差があります。 画像の方が、初見で伝わる情報量が圧倒的に多いのです。
例えば人物の写真。 同じ「男性」の写真でも、モデルの文化圏が違うだけで伝わるイメージは変わります。 服装や表情を少し変えるだけでも、イメージは変化します。
ここで考えたいのは、そのメディアが伝えたいこと、読者に持ってほしいイメージに最適な写真を選ぶということです。 たとえば、「新橋あたりにあるおでん屋さん」を紹介するコンテンツに、外国の都市やパブのアイキャッチは、なんとなく不釣り合いのように見えてしまわないか?と考える必要があります。
もうひとつのたとえでは、世界に支店を持つ大手企業を中心とした求人サイトがあるとしましょう。 このコンテンツにアイキャッチを載せるなら、日本人のみの写真よりも多国籍な社員のいる写真、小さなオフィスよりも大会議室の写真を使ったほうが、「グローバル」なイメージは伝わりそうです。
このように、画像はちょっとした違いで伝わる情報に違いが生まれるほど繊細なものでもあるのです。
ところでコンテンツを作成されている皆さんは、アイキャッチ画像の素材をどこで入手しているのでしょうか。 無料素材サイトで、という場合も多いと思います。 最近の無料素材サイトで提供される素材には、高いクオリティのものも多く、無料だからと言ってバカにできません。 しかし無料であるがゆえに、個人でも利用できるので、あれ?この画像はどっかのブログで見たな……?といった事象は頻繁に起こります。 ここで問題になるのも、「読者が持つイメージ」です。 過去に、アパレル関係のサイトで使われていた女性の素材写真が、出会い系サイトでも使われていた例がありました。 サイトに使われるだけなら修正はできますが、道の看板広告といったリアルプロモーションにも使われた時には、修正がより面倒になるかも知れません。 とは言っても、その出会い系サイトも何か法令に違反しているわけではなく、あくまでもフリー素材をアイキャッチに使用しているため、どうにも対処はできません。
出会い系だけでなく、スパムブログなどでも無料素材を使ったコンテンツはよく見られますし、キュレーションサイトなどでも引用されるため、「各地で見慣れた画像」となってアイキャッチとしては弱くなってしまうかもしれません。 無料素材を使う場合には、こういうリスクもある事は知っておいた方がいいと思います。
最も上手なアイキャッチ画像は、独自に用意した素材を使うことです。 クオリティのコントロールはもちろん、メディアサイト内でのテイストの統一もできますし、他のサイトともかぶる事がありません。 イメージが統一されたメディアサイトでは、独自素材を使っている傾向が強くなります。 とは言っても、独自素材を用意するには撮影や制作のための費用や時間がかかります。 それができない場合にはどうするか?
これは素材を加工する事で問題の解消ができます。 Web制作会社などが作成するアイキャッチは、クオリティの高いものが多いのでぜひ見てみてください。
いかがでしたでしょうか。 アイキャッチ画像はFacebookやTwitterなどでシェアされた時にも「og:image」として使われ、ニュースフィードやタイムラインなどに表示されます。 そのため、コンテンツの拡散やファンを増やすというミッションにおいても、アイキャッチは重要な役割を持っています。 もう一度、メディアサイトが読者に持ってもらいたいイメージを振り返り、各コンテンツのアイキャッチがそのガイドラインに沿っているか、確認してみてはいかがでしょうか。
※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。
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