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定額制動画サービスを使っていても、50%以上が「定期的にレンタルを利用」~30代の男女に聞いた、定額制動画サービスとレンタルサービスの意識調査~

公開日:2016年07月15日

最終更新日:2024年08月08日

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突然ですが、みなさんは「定額制動画配信サービス(以下、定額制動画サービス)」を利用していますか?
毎月定額を払えば、映画やドラマ、アニメなどの動画作品がストリーミング配信で見放題になるサービスのことで、PCやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスで視聴できることから、日本でも注目を集めています。このサービスは国内海外を問わず存在しますが、実際にサービスを使っている方はどのようなスタイルで利用しているのでしょうか?
一方で、定額制動画サービスよりも先に普及していた、ビデオやDVD・BDを借りて楽しむレンタルサービスは現在も展開されています。どちらも動画作品を気軽に見られるサービスですが、2016年ではどのように利用されているのでしょうか?
今回は、どちらのサービスも知っており、利用する可能性が高いと考えられる世代として、30代の方を対象にアンケートを実施しました。

【調査概要】

  1. 地域…東京都
  2. 有効回答数…Q1:1,263名 Q2~Q8:112名(※)
  3. 性別…男性:50.0%、女性:50.0%
  4. 職業…社会人(主婦または主夫を含む)
  5. 年齢…30歳~39歳
  6. 属性…既婚:58.9%、未婚:41.1% 子供あり:39.3%、子供なし:60.7%
  7. ※備考…Q2~Q8は定額制動画サービスを「現在利用している」方を対象に実施
  8. 調査手法:Webアンケート

【設問項目】

  1. Q1:現在、定額制動画サービス(※)を利用していますか。最もあてはまるものを一つお選びください。※定額制動画サービスとは……毎月一定額を支払い、映画やドラマ、アニメなどの動画をストリーミング視聴できるサービス全般を指します。
  2. Q2:レンタルDVD・レンタルビデオサービスは現在利用していますか。あなたに最もあてはまるものを一つお選びください。
  3. Q3:定額制動画サービス(※)で不満なことはありますか。最もあてはまるものを一つお選びください。※定額制動画サービスとは……毎月一定額を支払い、映画やドラマ、アニメなどの動画をストリーミング視聴できるサービス全般を指します。
  4. Q4:レンタルDVD・レンタルビデオサービスで不満なことはありますか。最もあてはまるものを一つお選びください。
  5. Q5:レンタルDVD・レンタルビデオサービスは今後も使う可能性があると思いますか?あなたのお気持ちに最も近いものを一つお選びください。
  6. Q6:定額制動画サービスを利用したことで、作品の視聴方法に変化はありましたか。あてはまるものを全てお選びください。
  7. Q7:現在、定額制動画サービスと一緒にPPV(※)も併用していますか。最もあてはまるものを一つお選びください。※PPVとは……定額制ではなく、作品単位で購入・視聴する視聴方法を指します。
  8. Q8:定額制動画サービスは今後も使う可能性があると思いますか?あなたのお気持ちに近いものを一つお選びください。

Q1の結果から:30代男女1,263人のうち20.9%が、定額制動画サービスを「現在利用している」。過去に利用していた人も含めると39.1%が利用経験アリ。

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「YouTube」など無料の動画サービスを閲覧している人が多いのはイメージしやすいですが、月額料金を支払ってまで動画を見ているという人がどの程度の割合いるのかは、見当がつかないという人も多いのではないでしょうか。
Q1の結果では20.9%の方が「定額制サービスを現在利用している」と回答し、18.2%の方は「過去に利用していたが、現在は利用していない」となっています。これらを合わせると、39.1%の方が「定額制動画サービスを利用したことがある」ことがわかります。
今回は、現在利用している方を中心にアンケートを進めたため、途中で利用をやめてしまった方の意見をうかがっていませんが、「無料期間中に試してやめた」方などがこれに含まれると考えます。

Q2の結果から:定額制動画サービスを契約していても、75.0%の人がレンタルサービスを「現在も利用している」

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※Q1以降の設問は、定額制動画サービスを「現在も利用している人」のみにお聞きしています。
「定額制動画サービスを使う人は、レンタルサービスを使うのをやめてしまうかどうか」という疑問をもとに質問をしましたが、52.7%の方が「定期的に利用している(月に1回以上)」と回答しており、「年に数回程度利用している(22.3%)」方も合わせると、75.0%の方が「(年間を通じて)定額制動画サービスもレンタルサービスも両方使う」結果となりました。

では、定額制動画サービスだけではカバーできない何かがあるのか、次の設問における結果を確認してみましょう。

Q3の結果から:定額制動画サービスの主な不満は「作品数」と「料金」

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定額制動画サービスについてどのような不満があるのかをうかがってみると、最も多かった不満点は「作品数(33.7%)」「料金(32.1%)」となりました。
まず「作品数」については、有名な作品であればかなりの確率で見つかるレンタルサービスに比べ、観たかった作品が登録されていなかったというケースは多いかもしれません。新作が月額料金の範囲内で視聴できない場合が多いことも影響しているでしょう。

次に「料金」ですが、回答者のコメントからは「見ない月も月額を払う必要がある」という具体的な不満が挙げられました。1本の視聴当たりにかかった金額が見えにくいだけに、結局レンタルと比べて得なのか損なのか把握できないので不安になる方も多いかもしれません。

では、レンタルサービスを「現在も利用する」方たちの不満はどのようなものなのでしょうか?
次の調査結果をご覧ください。

Q4の結果から:レンタルサービスの不満は「返却の手間」がトップ

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「返却の手間(36.9%)」「料金(延滞料金を含む) (28.6%)」が主な不満という結果になっています。
「返却」という概念自体が定額制動画サービスにはないので、やはりこの点は両者を比べた場合の大きなポイントです。一方、「作品数」に対する不満は10.7%と、33.9%の定額制動画サービスと比べ低い数字となっており、この優位性はレンタルサービスを使い続ける大きな理由となっているかもしれません。
それでは、今回の調査に参加頂いた方は、どのような定額制動画サービスを利用しているのでしょうか?

Q5の結果から:現在もレンタルサービスを利用している人の83.3%が「今後も使う」

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この設問ではQ1でレンタルサービスを「全く利用していない」方を除外し、今後も利用するかを聞いてみたところ、「今後も頻繁に利用すると思う(45.2%)」方が最も多い結果となりました。
「今後もときどき利用すると思う(38.1%)」方と合わせると、83.3%。

Q6の結果から:回答者の73.2%が、定額制動画サービスの利用で視聴方法に「変化あり」

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それでは次に、定額制動画サービスがもたらす変化について質問をしてみました。
「作品の視聴時間が変わった(42.9%)」と、「作品を視聴するときに使うデバイスが変わった(39.3%)」が多く回答されています。

ログインすればいつでも見られること、さまざまなデバイスで視聴できること、金額を気にせず多くの作品を視聴できることから視聴時間が変化し、スマートフォンやタブレットなど小型のデバイスで、布団の中や電車での移動中などでも閲覧できるというのは、定額制動画サービスを含む、オンライン動画配信サービスならではの特徴と言えます。

Q7の結果から:定額制動画サービスを使う人はPPVもよく使う?

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定額ではなく、作品ごとに料金を払うタイプのPPVも併用しているかどうかについては、「全く利用していない(42.0%)」が項目の中では最も多いものの、「定期的に利用している(月に1回以上) (31.3%)」「年に数回利用している(26.8%)」を合わせると半数以上の58.1%がPPVも利用していることとなります。

定額制動画サービスの作品数に不満があるという方は、こういったPPVも活用していることが推測できます。
それでは、定額制動画サービスを現在利用している方は、これからも継続的に利用したいと考えているのかどうか、最後の調査結果をご覧ください。

Q8の結果から:92%が定額制動画サービスを「今後も使う」と回答

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現在利用している方のうち「今後も頻繁に利用する(50.9%)」「今後もときどき利用すると思う(41.1%)」方を合わせると、92.0%の方が定額制動画サービスを使い続けるとしています。
定額制動画サービスにいくつか不満は抱えつつも、一定の満足感は得られていることがわかります。しかし現状では、定額制動画サービスのみではなく、レンタルサービスも使い続け、PPVも必要に応じて利用するという印象を受ける結果となりました。

まとめ:新しいサービスも既存のサービスも使い分けて、動画を楽しむ人たち

今回の調査からは、作品数や料金に不満があるからといって、利用継続の意思は持っていることから、定額制動画サービスに致命的なデメリットを意識している人は少なく、けれどレンタルサービスも利用するのは、好きな作品がカバーし切れていないからだろうことがわかります。
定額制動画サービスの利用率は現状2割程度となっていますが、普及が進めば作品数も増加することが予想され、そうなるとまた状況も変わってくるかもしれません。

※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。

この記事を書いた人
GrowthSeed編集部

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株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。

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