サイトコンテンツ改善の3つのポイント
スマートスピーカー用スキル、アプリの企画を考えてみた!~音声の世界でライターができることは!?~
- ライティング
公開日:2017年10月31日
最終更新日:2024年08月08日
2017年10月、スマートスピーカーのGooogle Home、Gooogle Home Miniが発売され、今年中にはAmazon Echoも発売されるといいます。私は将来的にAmazon Echoをメインで使おうかと考えていたので、ひとまず安価でサイズの小さいGooogle Home Miniを買ってみました。
現時点でのGoogle Homeの性能はどうか、どんなことができるかなどの紹介は他にお任せするとして、私はライティングの観点から、今後どんな可能性があるか考えてみます。
目次
スマートスピーカーにライターは必要か?
文字をディスプレイに表示すらさせないスマートスピーカー(一部、Amazon Echo Showといったディスプレイ搭載型スマートスピーカーも登場してはいます)においてはライターの仕事なんてないように見えますが、音声の元となる原稿は必ず必要になります。
また、AIスピーカーとも呼ばれこそすれ、まだまだAIとしてできる範囲も狭いです。単語の意味を聞いても、結局Wikipediaを引用するだけ。Wikipediaの原稿も人間が書いていることを考えれば、人間のライターがまだ必要なのは間違いありません。
例えば最近「プライベート・ライアン」を観たところだったので、「マット・デイモンの出演作を全部教えて」と言ってみたのですが、「オデッセイ」と「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」しか教えてくれませんでした(Googleで検索した際に、人気順で並んでいる上位2本です)。本当は「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」にも出演しているはずなのですが…・・・。ただ、全作品をつらつらと読み上げられても、どこまで続くのか不明で、途中で聞きそびれることもありますし、スマートスピーカーには向いていなさそうです。
そんなわけで、音声による回答に適したコンテンツというのも、これから模索していかなくてはいけないでしょう。
スマートスピーカーでライターが活躍できそうなスキル、アプリを考えてみた
Amazon Echoでは、スマートフォンにおけるアプリのように第三者が「スキル」を作成でき、すでに2万を超えるスキルが利用できるようになっているといいます。
このようにスマートスピーカーに参入することを想定して、どんなサービスや機能があれば面白そうか考えてみました(中には、すでに存在するものもあるかもしれません)。
あくまでライターが少しでも仕事に関われそうな内容のものです。
「今日のどうでもいいニュース」
今日のどうでもいいニュースを配信するサービス。簡単にニュースを再生できるのはスマートスピーカーのいいところですが、朝から重いニュースを聞きたくないこともあるでしょう。
「今日のどうでもいいニュース聞かせて」
と投げやりになってみたいこともあるはずです。
「キャラメルを食べて銀歯が取れたとお菓子会社を提訴した鈴木さん。調べによると、鈴木さんは毎日30個のキャラメルを食べており…」
といったどうでもいいニュースを集めて配信すると、どうでもいい気分になりたい人たちの需要を満たしてあげられるでしょう。
「寝る前に聞く5分ストーリー」
スマートフォンのディスプレイを寝る前に見るのは、睡眠の質を悪くしてしまうと言われます。しかし寝る前用の音声コンテンツがあれば、睡眠の質を落とすことなく、穏やかに眠りにつくことができるでしょう。
絵本の「おやすみ、ロジャー」などは、子供の寝かしつけに効くとしてかなり売れたそうです。子供の寝かしつけに効く音声コンテンツであれば、自分で読むことさえ必要ないということで、これまた人気になるかもしれません。
短編小説のようなものだけでなく、宇宙の神秘について、哲学についてなど眠くなりそうなコンテンツもいいですね。
「愚痴に答えて!」
Google Homeに愚痴を言っても「すみません、お役に立てそうもありません」と、大抵まともには聞いてくれません。
こんな風に、ちゃんと聞いている風の回答をしてほしいものです。
「ねえGoogle、あいつほんとムカつく」
⇒「そうなの!?」(スマートスピーカー)
「マジマジ。この間なんて、自分の仕事全部押し付けてきて」
⇒「うーん、信じられないことですね」(スマートスピーカー)
「でもそこは大人だから、文句も言わず引き受けましたよ」
⇒「へえー、それはそれは」(スマートスピーカー)
ライターの仕事としては、愚痴に対して私は共感しているよという旨を、できる限り汎用的に使える言葉で表現することでしょうか。
「ラジオのノリでノウハウ教えるよ」
今よくあるノウハウ系のコンテンツ(「〇〇をするための〇〇な方法」みたいな)は、音声コンテンツでそのまま再生するには厳しいものがありそうです。だらだらとして聞こえて、小難しい言葉が並んで、途中でついていけなくなるでしょう。
スマートスピーカーを使うなら、
「さあそれでは、今日は〇〇の方法について△△さんに聞いてみましょう!」
「そうですね、〇〇といえば…」
のように受け答えのある流れで聞かせれば、内容もすっと入ってくるかもしれません。
「口コミまとめ情報を30秒で!」
食べログのような口コミサイトは、総合得点こそ参考になれど、スマートスピーカーで一つ一つの口コミ内容を聞くのは骨が折れます。全部で10個あるなら、その10個の評価を簡潔にまとめて提示するコンテンツがあるとわかりやすいかもしれません。良い評価、悪い評価、中立の評価に分けて紹介するのもいいでしょう。
「〇〇ホテルは、清掃が行き届いている、スタッフの対応が良いという高評価が多くみられる一方、料理がいまいち、設備が古いといった低評価が多少見られます。総合的には、5点中3.5点となっています」
といった具合です。
「〇〇ホテルの悪い評価を教えて」
のように、どんな評価が知りたいかを絞って聞くパターンも考えられるでしょう。
ただこれは膨大な情報をまとめないといけないので、どちらかというとAIに仕事を奪われるパターンですね。
「怒りに変えて!」
人に強く言えない方の練習用として、ストレス発散用として、自分が言った言葉を強烈な言葉に変えて返してくれるサービス。あらゆる怒りの言葉を集め、変換のパターンを作り出さないといけません。
「今言ったことおかしくありませんか」→「何ぬかしとんねん」
「もうしないでくださいね」→「今度やったらどうなるかわかっとるんやろうな」
「ちょっとそこ空けてください」→「おい!そこどけや!」
「優しく言って!」
言葉が汚い方用の練習用として、心を静める用として、自分が言った言葉を優しい言葉に変えて返してくれるサービス。あらゆる優しい言葉を集め、変換のパターンを作り出さないといけません。
「また財布忘れてきたの?最低!」→「あら大変、また財布忘れてきたの。お金貸してあげようか」
「お前なんてクビだ」→「仕事も大変だから、もう明日から来なくて大丈夫ですよ」
「好き嫌いせずに食べなさい!」→「好きでも嫌いでもいいのよ。ただ食べるだけでいいの」
「口説けるまでがんばるゲーム」
相手をひたすら口説くゲーム。サウンドノベル、ゲームブックのようなノリで楽しみます。
1~3などによる選択肢を持たせるならストーリー性も出せるものの、ユーザーの自由な言葉をそのまま受け入れるなら、とことん口説き文句を続ける形になってしまうかも。
「付き合ってください」
⇒「いやだわ」(スマートスピーカー)
「世界で一番君が好きなんだ」
⇒「嘘ばっかり」(スマートスピーカー)
「欲しいもの全部買ってあげるよ」
⇒「いらないわ」(スマートスピーカー)
「結婚してほしいんだ!」
⇒「お役に立てそうもありません」(スマートスピーカー)
ひたすら自分を受け入れてくれる低難易度で楽しむパターンもあり。プロポーズ編、ナンパ編などの展開もあり。
スマートスピーカーにもキラースキル(アプリ)登場なるか!?
今回はあくまで、ライティングに関連するスマートスピーカーのサービスについて書いてみました。スマートフォンのアプリが目新しかった頃は特に、ぽっと出のアプリでも大きな注目を集め大きく稼いだものがあります。スマートスピーカーのスキル、アプリでもそのようなケースが生まれてくるかもしれません(今のところ、課金のシステムさえ確立されてはいません)。
音だけを扱うということで、作り手側にとってはとっつきづらさはあるかもしれませんが、新しい世界が開けたと思って挑戦してみるのも面白いのではないでしょうか。
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