Webコンテンツ制作の3ステップ
ファンを作ろう!ペルソナの上手な設定方法
- UI/UX
- コンテンツ制作
公開日:2014年12月12日
最終更新日:2024年06月03日
こんにちは!Growth Seed編集部です。Webサイトやコンテンツの制作時に使うペルソナ。皆様はどのように設定をされているでしょうか。
ペルソナとは「実際に存在してもおかしくないユーザー」の事ですが、漠然と設定を考えてもうまく出来る訳ではありません。きちんとしたリサーチを元にして設定を行わないと、戦略的に意味のないペルソナができあがってしまいます。
そこで今回は、コンテンツを考える際にも活用できるペルソナの設定方法をご紹介しましょう。
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目次
ペルソナを作る理由
ペルソナの設定方法をご紹介する前に、まずペルソナがなぜ必要なのかを考えてみましょう。
チーム内でユーザーイメージを統一する事ができる
Webサイトのデザインやコンテンツ制作は、通常複数人からなるチームで制作・運営されています。
例えば、20代の女性向けの商品を販売する事が目的だとしても、そもそも20代女性の定義を決めておかないと、それぞれが自分の好きな20代女性のイメージ像を作って作業をしてしまいます。
ある人は大学生をイメージするかもしれませんし、ある人はOLをイメージするかもしれません。
そういった状態で出来上がったページを見て、ここが違うあそこが違うと言ってもピンとこないので、建設的なコミュニケーションを阻害する要因になってしまう事も考えられます。
ペルソナとはラテン語で「人」を意味する言葉で、マーケティングにおいては企業が提供する製品・サービスを利用する象徴的なユーザーモデルの事と定義されています。(参考:Wikipedia)
ペルソナによって、その商品を利用する象徴的なユーザーを定義して、それぞれが持つ20代女性というイメージを統一する事で、Webサイトのデザインやコンテンツに一貫したメッセージを込める事ができるようになり、チーム内のコミュニケーションもスムースになるはずです。
ユーザーが共感する事が何なのかを知る事ができる
ペルソナを作る事によってユーザーがどんな事に共感してくれるのかも容易に想像できるようになります。ユーザーが共感するポイントを踏まえてコンテンツを作る事により、より企業やWebサイトに対して良いイメージを持ってもらう事もでき、ソーシャルメディア上で拡散してくれる可能性も高まります。
ユーザーがどんな検索行動をするかを知る事ができる
ここまでは一般的にも言われている事ですが、実は検索キーワードマーケティングにおいても、ペルソナの設定はとても重要です。
ユーザー像がありありと想像できる事で、ユーザーにどんな検索体験を提供する必要があるのかという事も分かってきます。
- どんな事を知りたいと思っているのか?
- 何処でどんなデバイスを使って検索するのか?
- どんな言葉を使って検索するのか?
- 検索している時はどんな気持ちなのか?
上記のような事が分かってくれば、ページタイトルはどんな内容が良いのか、メタディスクリプションではどんな事を説明すれば良いのかという事が分かってきます。
検索順位は変わらずとも、ユーザーの心に響く文章を書く事で、検索結果のクリック率を上昇させる事だって夢じゃありません。
まずは今のユーザー像を調べることから始めましょう
それではさっそくペルソナを作ってみましょう!といきたい所ですが、ペルソナがいかに仮想ユーザーだとしても、勝手なイメージで作って良いわけではありません。
企業サイドが勝手なイメージでペルソナを作ってしまうと、企業にとって都合の良い設定ばかりされ、現実には存在しないユーザー像が出来上がってしまう事もあります。
当然ですが、実在しえないユーザーに向けて情報を発信しても、商品は売れませんし反響を得る事もできません。
このような事が無いように、まずはリサーチをしっかり行う事が重要です。
すでに運営しているWebサイトであれば、いま利用してくれているユーザーにアンケートをするなどして、ユーザー像を把握する事から始めましょう。
とは言っても、どんなユーザーなのか分からない、こちら(企業側)の勝手なイメージしかない、という事もあるでしょう。でもそれで良いんです。
まずは勝手に作り上げたイメージがどれだけ正しいのかを確認する意味も込めてアンケートをやってみましょう。
アンケートの設問も恣意的な内容で構いません。勝手気ままなユーザーイメージを持ったまま質問してみましょう。
アンケート結果をグルーピング
アンケートの結果は、似たような行動や思考でグルーピングして集計します。
実際にユーザーに聞いてみる事によって、思わぬユーザーの行動や思考が見えてくるかもしれませんが、そんな発見があればしめたもの。
アンケート結果から何となくユーザー像のようなものが見えてきたら、コアターゲットをどんなユーザーにするのかを絞り込んでいきましょう。
- 頻繁に購入してくれるユーザーはどんな思考を持っている人が多いですか?
- 大量にまとめ買いしてくれるユーザーはどんな行動を好む人が多いですか?
商品やサービスに好意を持ってくれているユーザーを深く知り、コアターゲットとしてペルソナ化する事によって、はじめてペルソナが戦略的な意味を持つようになります。
ペルソナで必要な項目
では実際にペルソナとして設定する際に、どんな項目を設定すれば良いのでしょうか。
設定項目は、対象となるWebサイトや商品などによっても異なりますので、一概にこれだけ設定すれば大丈夫!という項目はありませんが、以下のような項目を埋める事ができれば、概ね問題なく使えるようになると思います。
その人の仕事について
- 仕事内容
- 年収
- 会社のある場所
- 仕事で困っている事
プライベートについて
- 平日・休日の日課
- 平日・休日の楽しみ
- プライベートで不満に思っている事
将来について
- 将来の夢
パーソナルデータ
- 名前
- 年齢
- 性別
- 家族構成
ペルソナの設定項目を説明する時、名前や年齢などから設定を書き始めるパターンが多いのですが、敢えて仕事やプライベートから設定を書き始めるのには理由があります。
多くの人のアイデンティティを形成しているものは仕事や趣味などのプライベートであり、ほぼすべての時間をこの二つの事に割いています。そのため、名前などのパーソナルデータなどよりも先に、こういったアイデンティティを形成する要素を設定する事で、ペルソナがさも実在するようなユーザーになっていくのです。
最後にペルソナに愛着を持てるように、名前や年齢などを加えれば良いでしょう。
この時に注意してほしい点は、できるだけ想像ではなく客観的な事実に沿って設定をしていく事です。
例えば20代OLのお小遣いの使い道などは、とらばーゆでリサーチ結果が公表されています。
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こういった客観的な事実も使いながら、その人がどんな事に興味を持って、どんな行動をしているのかといったペルソナの設定を加えていくようにしましょう。
さいごに
ペルソナを作る事で、ユーザーがどんな方法で情報を検索するのか、どんな内容に共感を覚えるのか、何となく分かってくると思います。
ほかにも、こういった人達はこんな事にも興味を持つのではないだろうか?という新しい気づきが生まれるかもしれません。
何となく検索数が多いキーワードだからとか、こんな投稿がシェアされているからといった、漠然とした理由ではなく、明確な意図を持ったコンテンツ、Webサイトを制作していきましょう。
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