SERPとは?集客における検索結果の重要性について
Google検索エンジンの使い方 その2「検索結果ページ(SERP)の見方編」
- Google検索結果
公開日:2014年11月05日
最終更新日:2024年06月03日
検索結果ページは、SERP(Search Engine Result Page)とも呼ばれています。ページのタイトルや概要、URLが表示されるという基本は昔から変わりませんが、ユーザーが求める情報を的確に届けるため、Googleは様々な機能を検索結果ページに反映し続けています。
今回は、現段階でGoogleの検索エンジンに実装されている、ナレッジグラフ、ワンボックス、ユニバーサル検索、リッチスニペット、サイトリンク、プライベート検索といった機能の概要について説明していきましょう。
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目次
「ナレッジグラフ」とは – どんなモノが検索されたか認識して結果を返す
「ナレッジ(knowledge)」とは「知識」のこと。ナレッジグラフは、Web上に散らばっている様々な知識を集約して検索結果に表示させる機能のことです。
例えば以下は、映画のタイトルで検索をした結果の画面です。
映画の公式サイトが検索結果の順位としては1位に表示されますが、その上に映画館の上映情報(閲覧している渋谷付近の情報)、そして右には関連画像、映画の内容、監督名、上映時間などの情報、Yahoo!映画の評価点までが表示されています。
ナレッジグラフとして表示されるものには、「著名人の名前」「映画、音楽、美術などの作品名」「観光地名」などがあります。種類は今後もっと増えていくでしょう。
「ワンボックス」とは – 知りたい情報そのものを表示
現状の検索エンジンは「知りたい情報が掲載されているページに移動する」ために使われるのが一般的ですが、検索結果ページに知りたい情報そのものが表示されることもあります。これはワンボックスと呼ばれています(ただし俗称で、Googleからの正式名称は確認できていません)。
「~とは」というワードで検索すると、かなりの高確率で表示されます。
また、例えば「大阪市 人口」と検索すると、人口がそのまま表示されるだけでなく、10年間の人口推移グラフ、横浜市、京都市との比較まで確認することができます。検索キーワードへの直接的な回答だけでなく、周辺情報まで提示しているのです。
「翻訳」と検索すると、翻訳したい語句が直接入力できるフォームもワンボックス形式で表示されます。
「ユニバーサル検索」とは – 検索結果に動画やニュースも表示
今や当たり前になって久しい、「ニュース」「動画」「画像」「地図」などの情報を検索結果ページに表示する機能です。通常は単にタイトル、URL、説明文を含むリンクが検索結果に表示されますが、ユーザーが多種多様の情報を求めていると判断した場合、検索結果の上位に、動画であれば動画のサムネイル付きで表示されるものです。
ひとつの検索結果ページ内に、「ニュース」「画像」「地図」といった複数分野の情報が混在する場合もあります。
検索結果の表示件数は通常、1ページにつき10件まで。ユニバーサル検索が含まれた場合はというと、表示されるユニバーサル検索が1種類のみの場合は変わらず10件(+ユニバーサル検索結果)、2種類以上になると8件、9件などに変更されていることが多いようです。
「リッチスニペット」とは – サイトの情報を拡張して表示
検索エンジンにおけるスニペット(「小片」「切れ端」などの意味)は、タイトル、URL、説明文(description)が基本です。それを拡張するのがリッチスニペット。
評価点となる5つの星印や投稿数などが表示されるレビュー、商品の価格表示、調理時間やカロリー情報なども表示するレシピ、日付や場所を表示するイベントなどなどのリッチスニペットが用意されています。
リッチスニペットは自動で付与される場合もありますが、Googleにそれと認識されやすいよう特別なコードを用いてマークアップ(構造化データのマークアップといいます)することも可能です。
パンくずとして下層ページへのリンクが表示させるのも、リッチスニペットの一部です。以前著者情報もリッチスニペットとして表示されていたことがありますが、効果が少なかったなどの理由で廃止されています。
「サイトリンク」とは – 同サイト内の複数ページを表示
リッチスニペットと似ている機能のひとつに「サイトリンク」があります。サイト名を直接検索キーワードにした場合によく表示される、以下のようなサイト内別ページへのリンクです。
サイトリンクの表示はGoogleの判断によるもので、例えば「ユニバーサルスタジオ」で検索した場合の1位に表示されるUSJにサイトリンクは表示されませんが「ユニバーサルスタジオジャパン」と公式名称で検索した場合は表示されます。
サイトリンクとして挙げられているいくつかのページもGoogleが自動で抽出しているもので、サイト管理者が設定することはできません(掲載したくないページを指定することはできます)。
また特定のサイトについては、サイトリンクだけでなく、そのサイト専用の検索ボックスまで用意されています。この検索ボックスで検索すると「検索ワード site:URL」という形で、検索する対象URLを限定した形でGoogleの検索結果に飛ばされる場合と、そのサイトの検索フォームで検索した結果に直接飛ばされる場合があります。
「プライベート検索」とは – SNSやスケジュールの情報を表示
プライベート検索とは、Gmail、Googleカレンダー、Google+など、利用している本人の個人的情報(また、その知り合いに関する情報)を検索結果に表示させる機能のことをいいます。Googleのアカウントにログインしていないと機能しません。
上記のように「限定公開で共有しました」とあるのは、Google+で友だちになっているユーザーのみに共有されている投稿だということです。
これはあくまでプライベート検索の機能によるもの。関係ない人の検索結果には表示されないので安心しましょう。
「パーソナライズド検索」とは – その人に合った検索結果を表示
プライベート検索と似ていますが、こちらは、検索する人が過去に訪れたページや検索キーワード、所在地などを元に、検索結果が調整される機能。その人がよく閲覧するページなどが、より上位に表示されることになります。
Googleのアカウントにログインしていなくても、パーソナライズド検索は反映されます。
自分の運用サイトが狙ったキーワードで上位になったと喜んだのもつかのま、パーソナライズド検索の影響だったとわかるのはよくある話。パーソナライズド検索を無効にするには、まずGoogleアカウントからログアウトし、ブラウザのプライベートブラウジング(プライバシーモード)を使う、検索結果のURL末尾に&pws=0をつけるいった方法があります。
Google検索結果ページの進化が与える影響
以上、Google検索エンジンの使い方 その②「検索結果ページ(SERP)の見方編」でした。
運営者側向けの詳しい解説、例えばリッチスニペットを表示させるための構造化データはどう指定するのかといったことは今回含めていません。
検索機能が進化し、新しい見せ方が増えたとはいえ、一般的な検索ユーザーがそれをあまり意識することは今のところないかもしれません。しかしサイト運営者にとってはその変化は重要です。
わかりやすい例でいうと、それまで「渋谷 居酒屋」で5位にいたグルメ系サイトは、ユニバーサル検索で途中に地図と店舗が入ることで大きく流入数を減らされたかもしれません。芸能人のデータベースを売りにしていたサイトは、ナレッジグラフの登場でその価値さえ失ってしまいかねません。ニュース系サイトは、ユニバーサル検索の結果がアクセスに大きく影響するようになっているでしょう。
まずはGoogleの検索結果ページがどのように進化しているのか、どのような機能があるのか概要だけでも把握しておきましょう。アクセス解析の見方やキーワード選定の方法にも影響が出てくるかもしれません。
次回「Google検索エンジンの使い方」は、画像検索、書籍検索など、通常のWeb検索以外のカテゴリ別検索についての概要を予定しています。
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