迷ったらこうする[漢字/ひらがな編] -「出来る/できる」「事/こと」など
迷ったらこうする[記号編] 三点リーダや中黒の使い方
- ライティング
公開日:2014年08月07日
最終更新日:2024年08月08日
ライティングの世界には、これが正解と断定しづらいハッキリしないルールが数多く存在します。初心者の方は、そういった何となくルールが存在することさえ知らないかもしれません。
今回は特に原稿を書くときによく使う記号に絞って、どちらでもいいといえばいいけど、こう使った方がいいかもねという指針を示してみたいと思います。
目次
「!」感嘆符や「?」疑問符の後にスペースを入れるか入れないか
「!」や「?」を使うときは、次の文字との間に半角スペースを入れましょう。
文章の区切りや終わりに使われる「、」(読点)「。」(句点)の後にはスペースを入れないことから、「!」や「?」の後にも入れる必要はないと主張する人もいます。しかし見た目の話だけでいうと、「。」も「、」も、前の文字に寄った左下にあり、まるでその後に半角スペースが入っているかのような隙間が存在するのがおわかりでしょうか。その隙間があることで境目が明確になり、読みやすくなっています。「!」や「?」は前後に均等なスペースがわずかあるだけで、普通の文字との区別が付きづらいのです。
ただし、例えばかっこ閉じの前にある場合(!」)などは不要です。
また、「!?」なのか「?!」なのか、感嘆符と疑問符を2つつなげる場合の順番についてもよく議論されますが、これも何が正しいと言い切れないのですが、「!?」の方が多数派です。こっちにしましょう。
「・」中黒の使い方
真ん中に点が一つある記号を中黒と呼びます。
同系列にある事物の単語を並べて「年齢・性別不問」「小・中学校」とするような中黒の使い方はOKとしましょう。
ただ、複数の単語を並べる際には、読点を使った方が無難です。「・」でつないだ一つの固まりは、それだけで一つの意味を持ちうる場合だけに使うようにしましょう。「トム・クルーズ」は姓と名、ふたつの単語が含まれているわけですが、一人の名前を表しています。「小・中学校」も、同じ学校というくくりで、小学校と中学校を合わせたものととらえることができます。
一方、「ハンカチ・ティッシュ・お菓子を持ってきてください」の中の「ハンカチ・ティッシュ・お菓子」においては、一つの意味は持ちえません。
「」かぎかっこ、『』二重かぎかっこの使い方
「田中さんは『それなら条件を教えてほしい』と言っていました」
といった風に、「」(かぎかっこ)の中にさらに「」を入れたい場合、『』(二重かぎかっこ)を使いましょう。
文中に「」を使うのは、それが会話文である場合や、引用としての意味で出す単語であることが基本です。単語を強調するためだけに「」や『』を使うのはあまりよくありません。
また、書籍名の場合は『』が使われます(媒体によっては「」にしているところもあります)。そして書籍内の記事名などには「」を使います。当サイトが雑誌だったとすると、
雑誌『Growth Seed』における「あのダメコンテンツをタイトルだけでイメチェンする方法」という記事を読みましたか。
という使い方になります。CDならアルバムが『』、曲名が「」といった使われ方もします。映画タイトルはどちらともいえずですが、「」の方が多いかもしれません。
こういった書籍名、アルバムタイトルなどが多用される場合は、該当サイト内でどういったルールにするかは明確にしておく必要があります。
「…」三点リーダの使い方
語尾に余韻を付けたい場合、「……」(三点リーダが2つ)を使いましょう。
実際には「・・・」(中黒が3つ)としたり「。。。」(句点が3つ)としたり、「…」(三点リーダ)としたり、色々な方法がとられています。日記ブログなどは特にカオス状態で、それらが全て1つの記事内に確認できることもあります。
titleに「-」ハイフンか「|」パイプ、どちらを使う?
ちょっと番外編として、titleタグの中で使う「-」(ハイフン)と「|」(パイプ)の話。
titleタグの中にコンテンツ名とサイト名どちらも入れる場合、
「コンテンツ名 – サイト名」とするべきか、「コンテンツ名 | サイト名」とするべきか迷ったことはありませんか。
これはGrowth Seed(当サイト)でも採用している通り、
「コンテンツ名 | サイト名」
にしてしまいましょう。「|」は半角で、その前後に半角スペースを入れています。その方が今は多数派ですし、「-」(ハイフン)だと、その前後がはっきりと分断されていないように見え、コンテンツのタイトルがどうもぼやけてしまうように感じられるからです。
今回はこれくらいにしておきます。記号関連以外にも色々とぼんやりとしたルールが存在しますが、それはまた別の機会にでもご紹介したいと思います。