2014年06月16日
文章量が多く文法もきれい、だけれどスカスカという原稿が存在します。読者コメント欄があれば「内容が薄い」「記事にするほどのものじゃない」「何が言いたいのかわからない」といった手厳しい評価が下される類のものです。今回は、原稿がスカスカだと認識されてしまう原因について考えてみましょう。
目次
書く対象について作者が正確に理解していないと、中身のある文章は書けません。 例えばドリアンという果物を絵に描けと言われて、「すごく臭い果物」という認識しかない人は空想でしか描けませんし、果物屋に並んでいるのを何となく眺めたことがあるだけの人は、丸いものに毛が生えただけのものを描くでしょう。一方、シンガポールのドリアンロード近くに住んでいる人は、固いトゲの質感と断面まで表現できるかもしれません。 その上で、描かれた絵が美しいか美しくないかは技術力の差。これは文章も同じです。
情報量はやけに多いものの、読み終わってみると頭に何も残らない。それは、記事に軸がない、作者の伝えたいことが明確になっていないことが原因として挙げられます。 例えば今回の記事で伝えるべきことは「薄い記事になってしまう原因を知ってもらい、より中身の濃い原稿が書けるようになってほしい」ということです。 シンガポールのドリアンロードについてもっと深く書くことも可能ですが、今回伝えたいことではないのでやむなくカットしているわけです。 ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」という小説に「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別の時に話すことにしよう」というフレーズがよく登場します。何か伝えたいことが他にあっても、それはまた別の機会に書くべきなのです。
「ドリアンは臭いので、あまり食べたくないという人も多いでしょう。しかし当たり前ですが、食べてみなければ本当の味はわからないですよね。だから私はドリアンを…」 こんな当たり前のことを読ませるのに読者の時間を使ってはいけません。「超臭いと噂のドリアンを、初めて食べてみました!」で十分です。 前回記事では「ちょい足し」について書きましたが、意味のない文章までちょい足ししてはいけません。それではただの水増しになってしまいます。 記事の冒頭に書かれる文章の中に特によく見かけます。本人は親切にわかりやすく書いているつもりかもしれませんが、その後の内容も中身がないものと思われてしまいます。
人間、いいところよりも悪いところの方が目に付くもの。 文法が変な文章、誤字脱字が多い文章、句読点の付け方がおかしい文章などは、いくら内容が濃くて価値のあるものでも信頼されません。適当に書いたのではないか、チェックされていないのではないかと疑われ、スカスカな原稿とみなされてしまいます。 悪い意味で作者の顔が見えてしまい、不快感を抱かせてしまうことだってあり得ます。 書いた文章はプリントアウトし、変な文章や誤字脱字がないかチェック、2度、3度それを繰り返します。
今回の内容をまとめると、「誤字脱字が多く、当たり前のことを書くか知ったかぶりをしている、何を言いたいかわからない文章」は相当スカスカだということになります。 逆にこれらのことをクリアにした状態で書けば、中身がぎっしり詰まった原稿が出来上がるのです。 ただ、わかって書いたつもりでも、読み返すと何か一つは該当してしまうのが普通です。思わぬ空洞を読者に発見されないよう、読み方を変えて何度もチェックし、穴を埋めていきましょう。
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