効果が高まるファーストビューのデザインは?作成と改善のコツを解説
効果の出るバナー制作のポイントとは?制作手順を徹底解説
- サイト改善
公開日:2021年12月13日
最終更新日:2022年12月13日
ディスプレイ広告の配信の際にはクリエイティブが必要ですが「どうやったら効果が出るバナーが作れるのか」というノウハウを知っておくとスムーズにディスプレイ広告の効果改善が行えます。
そこで今回は、効果の出るバナー制作のポイントについて紹介していこうと思います。
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目次
効果の出るバナー制作の手順
効果の出るバナーについて、8割は制作前の事前の「調査・設計」によって決まります。
この「調査・設計」がしっかり出来ていないと効果的なバナーは制作できず、逆に「調査・設計」がしっかりしていれば、効果の出るバナー制作ができます。
まずは、具体的な「調査・設計」の手順を紹介していきましょう。
訴求ポイント(訴求軸)の整理
まずは「訴求ポイント(訴求軸)の整理」を行います。バナーを制作する商品・サービスについての情報を整理していきましょう。
抑えておくべきポイントとしては様々ありますが、弊社では以下の項目に基づいて訴求ポイント(訴求軸)の整理を実施しています。
訴求軸 | 例 |
---|---|
アワード・権威訴求 | 「楽天ランキング●●冠」「芸能人の●●さんも愛用」 |
抱えている悩み・ニーズ | 「最近バストにハリがなくなってきた気がする」 |
商品を購入する際の懸念点・疑問点 | 「ほんとうに効果があるのかわからない」 |
主要コピー ※効果・効能以外 | 「ふわふわモテバスト」 |
興味性・一般論 ※ユーザーに興味を持たせる | 「人は寝ている間にバストが垂れていく」 |
商品の特徴・機能性 | 「伸縮性の高い3D構造により、背中の肉をバストまわりに寄せてくる」 |
ベネフィット ※得られる結果 | 「夜バストが垂れるのを防ぐ」 |
商品の使い方 ※LP・先方共有データ記載 | 「寝る時に足元から履いてブラを装着」 |
商品オファー | 「初回限定1枚2,980円(30%OFF)+送料無料」 |
口コミ・レビュー | ※LPの「使用者の声」や、広告主で保有しているデータなどからキーワードを取ってくる |
また、これらの項目の中でも特に重要度が高い
- 「抱えている悩み・ニーズ」
- 「ベネフィット(得られる結果)」
の2点に関しては特に深堀をしていきましょう。
ユーザーは基本的に「抱えてる悩み・ニーズ」を解決する手段として「商品・サービス」を利用し、結果として「ベネフィット」を得るために購買行動を行います。
よって、根本となる「ニーズ」「ベネフィット」をいかに網羅できるかが、バナー作成のクオリティを大きく左右します。想像を膨らませる必要がある場合もありますが、実際のお客様の声からの分析や、周りのターゲット層に近しい人にヒアリングを行うなどしてできる限り網羅的に抽出しておきます。
訴求ポイントの強さの整理
次に、上記で抽出した訴求ポイント(ベネフィット・メリット含む)の部分が「どれくらいユーザーにとってささるのか」、つまり「訴求の強さ」というところを考えていく必要があります。
たとえば「芸能人の●●さんも愛用」という訴求ポイントがあった場合、「芸能人訴求は一般的に効果的だ!」と考えて芸能人訴求を強く押しだしたバナーで広告配信を行っても、その効果は千差万別です。
芸能人バナーを使用する場合、「知名度」「好感度」「イメージ」などの要素と、対象サービス・商品のターゲット層によってバナーの反応率は大きく変化します。一般的には芸能人訴求は効果的であるケースが多いですが、盲信的に訴求軸として立ててしまうと効果的なバナー制作にはつながりません。
「訴求の強さ」は判断が俗人的になってしまいがちで難しい内容ではありますが、ここでの重要なポイントは「仮説段階でも訴求の強弱を整理しておく」ことです。
仮説段階ではユーザーにささらないと考えていた訴求の反応が良かったり、逆にユーザーにささると想定していた訴求の反応が良くなかったりすることもよく起こりますが、その場合は改めて訴求ポイントの強さを再整理していけば問題ないです。
そのため、この段階では訴求ポイントの強さの仕分けはあくまで仮説で問題ありません。ただ、実際にバナーを制作して配信を行い、PDCAを回していくためには前提としての本件の設定が必要不可欠です。
デザインの選定
訴求ポイントが決まったら、デザインを施して完成となります。デザインの部分では3つのステップを踏みます。
①競合調査
デザインの設計の際にまず取り掛かるのが、どのようなクリエイティブが競合で使用されているかを調査することです。
競合サイトを訪問しているとリターゲティング配信に追われて競合他社のバナーが配信されてくることもあるかと思いますので、それらのバナーを参考用としてスクリーンショットしておくのがおすすめです。
専用の有料ツールを使用して、特定の競合商品がどのようなバナー・動画を使用しているかを確認することもできますが、実際の配信先で見た方がイメージも湧きやすいので日頃から配信されてきたバナーをこまめにスクリーンショットしておくと良いでしょう。
ほかにも、Facebook広告にはFacebook広告ライブラリがあるので、アカウント名がわかれば競合が出稿している広告を見ることが出来ます。
②制作アウトラインの作成
次に「どのような訴求で、どのようなデザインで仕上げていくのか」をまとめたバナーの企画書のようなものを準備しておきます。
かなり熟練の方であれば、ほとんどの場合、事前に制作アウトラインを作っておいた方がスムーズかつクオリティの高いバナーが出来上がるかと思います。
③装飾(あしらい)の調整
最後にデザインの調整や装飾(あしらい)を行って仕上げていきましょう。
こちらは正解がなく、感覚的になってしまう部分もあるので最も調整が難しい部分です。フォントや文字カラー、メイン画像や背景色などの目につきやすい部分はもちろん、パターン素材の追加(変更)、文字のジャンプ率やカーニング、画像の明るさやコントラストの調整など細かい調整でも大きく印象が変わることがあります。
細かいテクニックは数多く存在するので本記事では割愛しますが、出来上がってからこの部分に時間をかけるとバナーとしてのクオリティが格段にアップするので、時間をかけて詰めていきましょう。
バナー作成の注意点
デザインの言語化を行う
バナーデザインを行っていく上で、「どの部分に対してどういうことを考えてデザインを仕上げたのか」を言語化することを意識するとデザインのクオリティは大きく向上します。
実際にバナーデザインがうまい方に、自分が制作自身が制作したバナーに対して「どういうことを考えてこのバナーはデザインしたのか」「このデザインにはどういったギミックが詰まっているのか」という内容を尋ねると、言語化が必ずしっかりとできています。
バナーとして完成させるだけであれば感覚だけでも行えますが、効果の出るバナー制作のためには訴求軸・表現軸ともに言語化することを意識しましょう。
できるだけ人に見てもらう
バナーを制作したら、周りの方にフィードバックをもらうことを心がけましょう。自分だけでバナーデザインを完結させてしまうと、どうしても雰囲気や傾向が似ているバナーができあがってしまうケースがあります。
周りからのフィードバックをもらうことで、自分だけでは気づきにくいポイントやアイデアをもらうことができるので、バナーが出来たら必ず誰かに見てもらうことをオススメします。このフィードバックをもらう際にも、さきほどお伝えした「言語化」をしてデザインの意図をしっかり伝えられるようにしましょう。
また、フィードバックに関しては、デザイナーの方だけでなく、ペルソナに近い方に見てもらうとデザイナー目線だけでなくユーザー目線でのアドバイスがもらえるので、こちらもできる限り行うようにしましょう
まとめ
今回は効果の出るバナー制作のポイントをお伝えしました。もちろん、今回ご紹介したやり方がすべてではなく、綿密なペルソナ設計を行ったり、ユーザーのストーリーを考えながらクリエイティブを制作したりするケースもあります。
効果の出るバナー制作は難易度が高いものですが、本記事が少しでもバナー制作の参考になれば幸いです。
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