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女性は男性よりSNSで映画の評判を集める! Instagramで感想を書く人も2割~社会人女性の映画鑑賞とWebマーケティングの実態調査~

公開日:2016年10月04日

最終更新日:2021年02月12日

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洋画では「ズートピア」が77億円、「ファインディング・ドリー」は67億円とディズニーによる2大ヒットが登場。邦画では「信長協奏曲」が46億円を達成し、「シン・ゴジラ」は72億円を超え、そして「君の名は。」はついに興行収入100億円となるなど、2016年はヒット作が多く映画の話題が豊富な一年のように感じます。
9月中旬に、サチラボにて公開した「社会人男性の映画鑑賞とWebマーケティングの実態調査」では、男性にとって映画作品の情報収集にニュースサイトやSNSは欠かせないメディアとなっており、さらに半数近くがWebに映画作品の感想を書いているなど、映画鑑賞にまつわる行動とWebマーケティングは深く関わっていることが明らかとなりました。
前回の調査結果はこちらからどうぞ!

※この記事とあわせてご覧いただくことをおすすめします。
参考:「絶賛の口コミをきっかけに観に行く」人が約6割! 半数近くの人がWeb上に感想を書いた経験あり ~社会人男性の映画鑑賞とWebマーケティングの実態調査~

その流れを引き継いだ今回の実態調査は、女性のみを対象としています。
設問を全く同じにすることで見えた特徴とはなんなのか……?それでは結果をご覧ください。

目次

【調査概要】

  • 地域:全国都道府県
  • 有効回答数:115名
  • 性別:女性
  • 職業:社会人(主婦を含む)
  • 年齢:20歳~59歳
  • 属性:既婚66.1% 未婚33.9%、子供あり47.8% 子供なし52.2%
  • 調査手法:Webアンケート
  • 調査対象:過去1年間で「インターネット上の情報(※)」をきっかけに映画館(シネコン、単館上映など)へ行かれた方

※「インターネット上の情報」は、動画コンテンツ、ポータルサイトのニュース、ブログ、SNS、レビューサイト、バナー広告などを含みます。

【設問項目】

  • Q1:あなたは「映画館で映画を鑑賞する前に」インターネットで作品の評判を見るとき、具体的にどこで映画の情報を収集しますか。あてはまるものを全てお選びください。
  • Q2:あなたは「映画館で映画を鑑賞する前に」作品の公式サイトはチェックしますか。最もあてはまるものを一つお選びください。
  • Q3:映画作品の「公式SNSアカウント」に関連することで、あなたはこれまでどんな行動をしたことがありますか。あてはまるものを全て教えてください。
  • Q4:あなたが映画作品のチケットを購入するとき、どのように購入することが多いですか。最もあてはまるものを一つ教えてください。
  • Q5:あなたは映画を鑑賞した後、インターネット(SNS、ブログ、レビューサイトなど)に感想を書きますか?最もあてはまるものを一つお選びください。
  • Q6:(Q5で「感想を書く」選択肢のいずれかを選んだ方のみ) あなたはインターネット(SNS、ブログ、レビューサイトなど)で映画作品の感想を書くとき、主にどこで感想を書きますか。感想を書く頻度が高いものを上位3つまでお選びください。
  • Q7:あなたは、観るか迷っている作品について調べているとき、絶賛の口コミが投稿されていたら、観に行きますか?次のうち、最もあてはまるものをお選びください。
  • Q8:あなたは、観るか迷っている作品について調べているとき、酷評する口コミが投稿されていたら、観に行くことをやめますか?次のうち、最もあてはまるものをお選びください。

Q1の結果から :映画を観る前の評判 は、ニュースだけでなくSNSでの情報収集も重視!

前回のアンケートに続き、まずは映画を観る前の行動からうかがいました!

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最も多い順に「ニュースサイト(52.2%)」「映画ポータルサイト(47.8%)」「Twitter(27.0%)」「LINE(24.3%)」「Facebook(20.9%)」となりました。
ニュースサイトやポータルサイトだけでなくSNSでも複数選択しており、口コミ情報もチェックしている傾向が見られます。では、これから鑑賞すると決めた作品については、公式サイトも含めて情報をチェックしているのでしょうか?
次の結果を見てみましょう。

Q2の結果から:鑑賞前に公式サイトを見るのは「状況によってチェック」が7割

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「作品や状況によってチェックする(67.0%)」項目は男性編の比率(56.3%)よりも高くなりました。鑑賞前の情報収集は、女性の方が作品や状況によって左右される傾向です。
「必ずチェックする(28.7%)」方も相当数いますね。

では、公式サイトではなくSNSの公式アカウントについてはどうでしょうか?
女性のみなさんはどんなアクションをしているのか、その結果がこちらです。

Q3の結果から:およそ半数が、映画作品の公式SNSに対してアクションしている。LINEとInstagramでのアクション率にも注目。

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男性編に同じく、こちらも鑑賞の前後を問わない前提でお聞きしている設問ですが、およそ半数が映画作品の公式SNSに対して何らかのアクションをしています。

そのうち最も多い行動は「Facebookページの投稿に”いいね!”した(21.7%)」「Twitterアカウントをフォローした(21.7%)」となり、やはりFacebookとTwitterが主流SNSであることがうかがえます。

しかし、「LINE@の友だちになった(19.1%)」と、「公式のLINEスタンプを入手した(有料無料問わず) (15.7%)」そして「Instagramのアカウントをフォローした(13.0%)」の3項目も見逃せません。

ここから見えるのは女性にとって、LINEとInstagramも主要な情報収集の場であるということです。
しかし、それでも「Twitterの公式ハッシュタグをツイートした」と「Instagramのキャンペーンに参加した」項目は5.2%に留まっています。

そう考えると、映画作品のLINEスタンプは、女性の場合10人に1人以上が取得しているという結果はすごいですね…。

社会人女性の場合、映画作品を鑑賞する前の行動は…

ここまでの設問を振り返ると、次のような特徴が見られます。

  • 気になる作品の評判は、SNSでの口コミも重視する傾向が強い。
  • 公式サイトは7割近くが状況によってチェックする。
  • 公式SNSに対するアクションは。どれか一つではなく複数のSNSで行っている。

これらをまとめると、個人差はもちろんあり得ますが、映画を鑑賞する前の情報収集は少し受け身型であるものの、収集する場所の幅が広いと感じます。

では、実際に映画館へ行く、という能動的な行動である「チケット購入」はどんな形で行われるのでしょうか?
次の結果を見てみましょう。

Q4の結果から: 映画館のチケットは47%が「映画館で当日券を購入」していた!

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「リアルで買う派」が7割を占めています。
その中でも「映画館で当日券を購入する(47.0%)」と回答した方が最も多く、男性編での回答率(29.5%)より17ポイントも高くなっています。

あくまでも推測ですが、映画館での当日購入が非常に高い理由は、女性のみ料金が安くなる「レディースデー」の存在も影響しているのではないでしょうか?

どなたでも料金が 安くなる「映画の日」は毎月1日であるのに対して、レディースデーは毎週水曜日に実施されるため、月に4回以上はお得に映画が観られることがあります。

一般の鑑賞料金が1800円、前売り券やレイトショーでも1300円ほどと考えると、1100円であることが多いレディースデー料金はとてもお得に感じますよね。少し気になる作品があったとき「そろそろレディースデーだし、今やってる映画で何か見ようかな」と考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、映画を観た後はその内容について語りたくなることでしょう。
男性編ではおよそ半数がWebに何かしら作品について書きこみをしていましたが、女性についてはどうでしょうか?Webに書き込む方はどれぐらいの割合なのでしょうか?

その結果がこちらです。

Q5の結果から:女性の半数が映画鑑賞後にWebに書き込みをしており、「良かった作品」を中心に書く傾向

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女性の場合も、およそ半数が映画作品を観たあと、なにかしらWebに書きこんでいる結果となりました。
書き込みをする項目のうち、最も多い回答は「良かった作品は必ず、悪かった作品もたまに書く(12.2%)」ですが、「鑑賞したことのみ書く(11.3%)」「良かった作品のみ書く(11.3%)」「良かった作品も悪かった作品も必ず書く(10.4%)」項目もほぼ同じ割合です。

あえてまとめると、女性の場合、映画作品に関する情報をWebに書くときは、良いと感じた作品が書かれやすいと言えます。では、その感想はどこに書きこまれているのでしょうか?
次の結果を見てみましょう。

Q6の結果から: 映画の感想を「Instagram」に書き込む人が2割存在!

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※この設問では「感想も鑑賞したことも書かない」項目と、「鑑賞したことのみ書く」項目を選んだ方を除いています。
最も書くことが多い場所として選ばれたのは「Twitter(43.5%)」 。

設問1でうかがった情報収集の場所としても選ばれていたことから、Twitterは映画の情報収集と発信双方に活用されていることがうかがえます。「映画レビューサイト(32.6%)」も、やはり専門サイトならではということで、主要なメディアとなっていますね。

興味深いのは「LINE(30.4%)」と「Instagram(19.6%)」の存在感です。
この2つは、男性のみのアンケートでは「LINE(25.5%)」「Instagram(0%)」となり、TwitterとFacebookが主に活用されている結果でしたが、女性の場合はFacebookよりもLINEを使い、さらにInstagramも活用する人が一定数存在することが明らかとなりました。

ミニコラム:LINEとInstagramの特性を考えてみる

これまでの設問で印象的だったのが、LINEとInstgramの項目を挙げる方が一定数存在することです。
この傾向は男性への調査ではあまり見られなかったものでした。ここで、それぞれのメディアが持つ特徴を軸に、これらが女性の映画鑑賞の行動にどのような影響を与えているのかを考えてみたいと思います。

LINE……トークとスタンプで映画を知るきっかけになりやすい?

「スタンプ/無料でトーク/友だち追加」などを特徴とするLINEですが、LINEを映画鑑賞の行動で選択する方は、トーク機能で友人や家族などとコミュニケーションを取ることが日常的であることが考えられます。
LINEにも「タイムライン」という機能があり、友だちに対して近況を投稿できるのですが、それよりもトークを使い、日々の雑談で映画に関する話題が上がり、それを通じて新作映画の情報を知り、鑑賞後もトークによって感想を伝える行動が推測されます。

さらに、トークで使われるスタンプを通じて「これ何?」と聞く機会もあると考えれば、映画作品の公式LINEスタンプを入手する方が15%もいることが納得できるのではないでしょうか。
このようにLINEを毎日のメインツールとして使っている方は、LINEで新着情報をまとめて入手したいのではないかと考えると、映画作品の公式LINEアカウント を追加する方が19%いることもうなずけます。

Instagram……写真や動画で「鑑賞したときのこと」を伝えやすい?

「女性に人気/写真と動画/ハッシュタグでコミュニケーション/スマートフォンが主体」などが特徴のInstagramは、文章ではなく写真や動画を主体とし、そのキャプションとして文章をつけられる形式のSNSです。このキャプションはTwitterよりも書ける文字数が多いのですが、URLを記載してもリンクは機能せず、他のサイトやアプリに遷移させることは期待できません(プロモーションポスト等一部の投稿を除く)。
これを踏まえ、鑑賞前の行動と、鑑賞後の行動を考えてみましょう。

■鑑賞前の情報収集

まず、Instagramで映画作品の公式アカウントをフォローしている方は、映画の出演者や舞台裏など公式サイトでは見られないもの、リアルタイム性の高い情報を写真や動画で見たい、という気持ちがあると考えられます。特に、好きな俳優の出演作や衣装、セットなどにこだわっている映画作品であれば、文章よりも写真や動画の方がさまざまな角度から情報を得やすくなるため、「この作品を観てみたい!」という気持ちを醸成しやすくなることでしょう。

■鑑賞後の書き込み

次に、作品を鑑賞したことやその感想をInstagramで書く気持ちですが、これは「訪ねた映画館や購入したチケット、一緒に行った友人などの写真と合わせて感想を書ける」ことが大きいのではないでしょうか。評価や感想を詳細に書くのであれば、レビューサイトやブログのような場所が適していると思いますが、その日の出来事を1つの投稿で簡潔にまとめられることはInstagramの強みと言えるでしょう。

このことから、Instagramに書かれる映画作品の書き込みは詳細なレビューよりも「楽しかった/良くなかった」といった【簡潔な評価】、あるいは「(誰かと)◎◎を観てきた、おもしろかったー!」といった【行動を軸とした書き込み】が主な内容と推測されます。

利用するメディアごとに、どんな投稿がなされているかを考えてみるのは面白いですね。
話が少しそれてしまいましたが、最後の2問は「観るかどうか迷っている映画作品」についての設問です。
絶賛と酷評の口コミは、女性の場合どのように作用するのでしょうか?
まずは、「絶賛されている映画作品」をどうとらえているかを聞いてみました!

Q7の結果から:女性のおよそ半数が、絶賛の口コミが多いと観に行きたくなる。知人の絶賛も、観に行く気持ちを後押ししてくれる要素。

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「絶賛の口コミが多かったら観に行こうと思う(48.7%)」が飛びぬけて多いですね。
「絶賛の数や内容は気にせず、自分で判断するようにしている(20.0%)」方とは倍以上の差をつけており、観るか迷っている作品の絶賛口コミは大きな後押しとなることがうかがえます。
それでは、今度は真逆となる「酷評」についてはどうでしょうか?やはり酷評が多ければ観に行かない、と感じやすいのでしょうか。

最後の結果をご覧ください。

Q8の結果から:観るか迷っている作品の酷評は、3割が「左右されない」と考えている。

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酷評の口コミについては「左右されず自分で判断する(33.9%)」」人が最も多くなりました。

先ほどの設問と比べると、「絶賛の口コミが多かったら観に行こうと思う(48.7%)」に対して「酷評が多かったら観に行かないと思う(27.8%)」では20.9ポイントの差があります。
この2つの設問からは観るか迷っている映画に対しては、酷評よりも絶賛の口コミが鑑賞に対する行動を左右しやすい(後押ししやすい)ことがわかります。

まとめ:女性の場合、映画鑑賞ではWebでこんな行動をしていた!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

男性編に続き、今回もアンケート結果を5つのポイントにまとめてみましょう。

  • 鑑賞前の情報は、主に「ニュースサイト」か「映画ポータルサイト」で収集しているが、SNSでの口コミも重視。「Twitter」「LINE」「Facebook」いずれも2割以上が情報収集の場として利用している。
  • 公式SNSアカウントに対するアクションは、およそ半数が行っている。映画作品の公式LINEスタンプは1割以上が取得しており、LINEでのアプローチは重要。
  • およそ半数が鑑賞したことや感想をWebに書きこみ、良かったと感じた作品が書かれやすい。
  • 感想を書く主な場所はTwitterとレビューサイト。しかし、Instagramにも感想を書きこむ層が2割も存在する。
  • 観るか迷っている映画に対しては、酷評よりも絶賛の口コミが行動に影響を与えやすい。およそ半数が「絶賛が多ければ観に行こうと思う」と考えている。

男性とは少し異なる傾向が見られましたが、女性の場合も映画鑑賞の行動とWebが結びついていることがわかりますね。
TwitterとLINE、そしてInstagramの人気が高さがよくわかる結果でもありました。

次回の記事では、アンケートによって見えてきた男女での行動の違いを、いただいたコメントと合わせてさらに比較していきます。
男性と女性で特に違いが出てくる行動はどこなのか?映画を観る前と後で、それぞれどんなことを重視しているのでしょうか?比較によって見えたことをご紹介します!

※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。

この記事を書いた人
GrowthSeed編集部

GrowthSeed編集部

株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。

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