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梅雨対策はお早めに!梅雨によく検索されるキーワードをGoogleトレンドで見たら、世の中の流れも見えてきた?!

著者:Growthseed

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雨の降る日が多くなる梅雨。雨が降っても気温が上がることもあって、ジメジメ蒸し蒸しとする、快適とは言えない季節です。毎年5月下旬から6月上旬に梅雨入りし、7月下旬ごろまで約2ヶ月も続きます。
さて今回は、そんな梅雨の季節によく検索されているキーワードと、検索トレンドを追ってみました。みなさんはこの季節、どんなことを検索しているのでしょうか???

梅雨の時期によく検索されているキーワードの傾向

梅雨の季節を6月〜7月と定義して、その間に検索ボリュームが多いキーワードを調べてみました。

たくさんのキーワードが検索されていますが、大きく分けると5つ程度に分類できます。

分類1:時期系キーワード
「梅雨明け」「梅雨入り」「梅雨 時期」など
分類2:ファッション系キーワード
「梅雨 ネイル」「梅雨 コーデ」「梅雨 髪型」など
分類3:健康系キーワード
「梅雨 頭痛」「梅雨 体調不良」など
分類4:豆知識系キーワード
「梅雨 季語」「梅雨 花」「梅雨前線」など
分類5:暮らし系キーワード
「梅雨 対策」「梅雨 対策 グッズ」「梅雨 洗濯」など

この分類をもとに、それぞれのキーワードの傾向を詳しく見ていきましょう。

1.梅雨明けが待ち遠しい?「梅雨の時期」に関するキーワード

ジメジメとした梅雨は早く終わらないかな?と思う人はやはり多いようです。予想通り「梅雨入り」よりも「梅雨明け」の方がはるかに多く検索されています。

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「梅雨」というビッグキーワード単体でみても、トレンドのピークは7月にありますので、みんないつ梅雨に入るのかよりも、いつ梅雨が明けるのかが気になるということですね。

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2.梅雨はコーディネートも悩みのタネ?「ファッション」に関するキーワード

梅雨の季節は毎日の着るものやファッションにも影響を与えるようです。ジメジメした季節を乗り切るための気分転換が必要なのかもしれませんね。
ここで面白いのは「梅雨 コーデ」などの洋服に関するキーワードは梅雨に入る時期から検索回数が伸び始めますが、「梅雨 ネイル」はそれよりも前の5月くらいから検索回数が伸び始めます。

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5月くらいから梅雨の季節を意識し始めるようですが、実際のコーディネートに悩むのは7月くらいのようです。
7月に入ると気温も高くなって一層蒸し暑くなってきますから、コーディネートを考えるのも難しくなるのかもしれません。

いったいなぜ?ファッション系キーワードは2012年からトレンドが急増

もう一つ、「梅雨 コーデ」「梅雨 ネイル」は2011年までは梅雨の季節でもほとんど検索されていませんでしたが、2012年から検索数が増え始めています。

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2011年までの検索ボリュームと比較すると、その差は明らかです。2012年頃から何が変わったのでしょうか…?
その答えは、「健康」に関するキーワードの傾向も見てみると分かるかもしれません。

3.梅雨の季節は体調も崩しやすい?「健康」に関するキーワード

梅雨の季節は体調も崩しやすいのか、「梅雨 頭痛」「梅雨 体調不良」などのキーワードも検索されています。
しかし、このキーワードも実は2013年くらいから急に検索され始めたキーワードです。

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ファッション系のキーワードもそうですが、なぜ2012年から2013年頃にかけてトレンドが変わったのでしょうか?
筆者としては、2つの仮説を立てています。

仮説1:景気が良くなる期待感の表れ?

2012年から2013年というと、第2次安倍内閣が発足した時期です。
ちょうどこの頃から日経平均株価も上昇を始めており、世間では景気が良くなるんじゃないか?という期待感が出てきた時代です。

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先行き不透明だった時代から、景気に期待感がもてたことで、ファッションなどにも積極的に情報収集し、買い物をする人が増えてきた反面、仕事を頑張りすぎて体調を崩しやすくなった人や、体調について敏感になる人も増えてきた……というのは考えすぎでしょうか?
また先ほどのトレンドボリュームを見直すと、ファッション系キーワードも健康系キーワードも2005年~2006年にほんの少しですがボリュームがあり、2008年~2011年頃はボリュームが少ないことを考えると、全く相関性がないとも言い切れないように思います。
「景気動向は検索キーワードにも影響を与えている?」という視点は、切り口として持っておくと良いかもしれません。

仮説2:SNSとブログ、キュレーションサービス、コンテンツマーケティングが普及した影響?

もう一つの仮説は少し長めです。こちらでは、インターネットにおける情報の流れ方が変化している可能性を考えてみます。

2011年以降はスマートフォンの所有率が増え、同時期にSNSなどユーザー自らが発信・交流しやすくなるサービスが一般的となりました。
また、2009年に開始したNAVERまとめに追随するようにキュレーションサービスが増え、その中にはMERRY、by.sなど「特定の属性向け」にまとめる情報を特化したメディアも登場しています。
さらに、Googleが不自然なリンクに対して警告メッセージを送り始めたのが2011年頃。それ以降は外部リンクを中心としたSEOではなく、コンテンツマーケティングに切り替える企業が一気に増えました。
これらがどのように影響を与えているのか、検索トレンドの増加に結びつくまでのプロセスイメージをご紹介します。

プロセス1.スマートフォンとSNS、ブログの普及によって:可視化がされやすくなった

SNSやブログの最大の特徴は、情報の発信が簡単に行えること。ちょっとした気持ちや疑問も、テキストや写真、動画などの手法で発信することができます。

「梅雨 ネイル」の場合
梅雨の時期は気分が落ちるが、手元だけでも華やかにしたい!という気持ちをきっかけに、ユーザーが「梅雨をイメージしたネイルアート」を投稿することで、「季節感をネイルで表現する」傾向が可視化されやすくなったのではないでしょうか。
「梅雨 頭痛」「梅雨 体調不良」の場合
ユーザーが自分だけかな?と感じることを投稿しやすくなり、「梅雨になると頭痛がする」といった投稿が増え、可視化されやすくなったのではないでしょうか。

プロセス2.キュレーションサービスの普及によって:トレンドの認知を促進した

キュレーションサービスは、複数のメディアの情報を一つにまとめる役割をもっています。これによって、個人の投稿が複数まとめられ「同じことを考える人たち」が可視化され、認知を促進するきっかけになることもあるでしょう。このプロセスでは、次のようなイメージが考えられます。

「梅雨 ネイル」の場合
ユーザーがSNSやブログに投稿した「梅雨のネイルアート」の投稿をまとめる別のユーザーが登場したとします。一人だけでなく、複数人が「梅雨をイメージした / 梅雨でも気分が上がるネイル」を行っていることがまとめられ、「梅雨ネイル」として認知されるきっかけになったと考えることもできます。
参考:あじさい、アンブレラ、雨粒etc*梅雨ネイル*
「梅雨 頭痛」「梅雨 体調不良」の場合
個人の投稿に加えて、漢方薬局や医療機関のブログなどの意見も含められることにより「梅雨になると体調を崩す人が多いらしい」といった傾向がまとめられたとします。これにより「意外と知られていないけど、実は多くの人が感じる症状」として認知されていった、と考えることができます。
参考:なんだか体がダルい…と感じる「梅雨だる」は女性に多い不快症状みたい

プロセス3.コンテンツマーケティングによって:トレンドの定着と記事の増加

トレンドをコンテンツ化することは、「ユーザーがどんな情報を求めているか」を汲み取るコンテンツマーケティングにおいても、重要な考え方と言えます。

「梅雨 ネイル」の場合
美容系、女性向けメディアの運営にはトレンドをキャッチする感度の高さも要求されます。そのため、SNSやキュレーションサイトのトレンドをもとにした記事が増加し、「梅雨 ネイル」と検索するユーザーを受け止めることにつながっているのではないでしょうか。
「梅雨 頭痛」「梅雨 体調不良」の場合
ヘルスケアや生活の情報を扱うメディアは、体調の変化について、できるだけ多くの記事を掲載することが求められます。これも「梅雨 ネイル」に同じく、「なぜ梅雨になると頭痛や体調不良になるのか」を調べる人に読んでもらうため、コンテンツが作られていると考えることができます。

あくまでも、これらはイメージであり、実際のプロセスはより複雑に絡み合っていると考えます。TVや雑誌などインターネット以外での情報も、もちろん影響していることでしょう。
しかし、検索ボリュームが増え続けるということは、その言葉を知っている人や気になる人が増えていることでもあります。
情報を伝える手段が発達したことで、ファッションや健康などの領域でもさまざまな情報が集まりやすくなり、新しい「季節のトレンドや健康の知識」が認知され、定着した……と考えると、とても興味深い事象だと思いませんか?

4.「梅雨前線」て何だろう?「豆知識」キーワードは季節の定番

やはり用語説明などの豆知識系のキーワードは、この季節も強いです。
この時期、テレビの天気予報などで盛んに言われるような言葉は、その意味を改めて調べようと思う人も多いようです。

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梅雨に限らず、テレビなどで「特定の時期になると」耳にする言葉の意味などは、あらかじめコンテンツを用意しておくのが良いですね。この時期ならではのキーワードに関連した豆知識、たとえば水道修理会社のサイトで、梅雨の時期のトラブルやメンテナンスについて説明するページを用意する……といった「豆知識+αの情報ページ」を作成すると、知識が広がるコンテンツとして喜ばれるかもしれません。

5.梅雨の対策はお早めに!「暮らし」に関するキーワード

梅雨の季節は、洗濯物の匂いが気になったり、カビが生えてしまったりと、暮らしにもいろいろな影響が出てきます。そこで、「梅雨 対策」で検索される時期を見てみると、実は事前の対策ではなく梅雨に入ってからみんな対策をしているようです。

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さらに、「カビ対策」「カビ予防」の検索トレンドも同じように、梅雨の時期の真ん中にあたるの7月に多く検索されていることが分かります。

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7月にカビを予防するのはちょっと遅いようにも思いますが、「カビが生えた!」→「カビの対策をしよう!」→「カビの予防もしておこう」という流れで検索されている事が想像できます。
もう少し早めに対策したら良いのでは……とは思いますが、実際に遭遇するまでは、なかなか腰が重い人が多いみたいです。

おまけ:コンテンツマーケティングの隆盛を物語るキーワード

さて、「梅雨 ネイル」と「梅雨 頭痛」「梅雨 体調不良」の仮説2でも登場した「コンテンツマーケティングの増加」ですが、実はコンテンツマーケティングそのものも、梅雨に関するキーワードで、トレンドが増加しているものがあります。
それは「梅雨 画像」「梅雨 イラスト」といったキーワード。これらのキーワードは梅雨の時期にもっとも検索されていますが、検索のトレンドは、2013年頃から増加傾向にあります。

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この記事もそうですが、梅雨などの時事ネタでコンテンツを書くことは珍しくありませんので、梅雨の時期はみんなそれに合う画像を探しているんですね。

コンテンツを読んでもらう側は、最新の話題をコンテンツ化するために、画像を検索して探すことで「梅雨 画像」の検索トレンドが増加する。
コンテンツを読む人は、最新の話題について知るため、もしくは聞きなれない言葉を調べるために検索し、「梅雨 ネイル」「梅雨前線」「梅雨 カビ」などのコンテンツにたどりつく。
それによってますます両方の検索トレンドが増加する……。

「梅雨」というキーワードから、こんな構造が見えてくるとは思いませんでしたが、まさにそういった業界の流れすら見える検索トレンドです。
今回は季節を対象としていますが、トレンドはいろいろなところで起こるもの。ストックフォトやイラスト素材のサイトを運営している場合は、Googleトレンドの傾向を参考にしてみるといいかもしれません。

今回のまとめ

  • 検索キーワードは「分類」すると、トレンドの傾向を把握しやすい
  • 急激にトレンドが増加しているキーワードは、「発信源とその流れ」を考察してみる
  • 「豆知識」のキーワードは、毎年恒例の定番コンテンツとして用意しておく
  • 「暮らし」のキーワードは、早めに出しておくと検索ニーズを受け止めやすい
  • コンテンツを読む人だけでなく、「コンテンツを作る人の検索ニーズ」も観察してみる

いかがでしたでしょうか。
どんなキーワードが検索されているか、いつ検索されているかを見ていくと、世の中の流れが分かったり、酒の肴になりそうな面白いネタも生まれたりします。
検索キーワードのトレンドを見てみると意外なものが見えてきて、面白いですよ!

※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。

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