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検索順位の変動をチェックする分析方法を3つ紹介します。

著者: 荒木 尚二郎
  • 初級

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みなさんこんにちは。アナリストの荒木です。

Googleのアルゴリズム更新や、既存Webページ再評価、新しいWebページの追加など、様々な要因で検索順位は変動しますので、ミクロとマクロ視点で順位変動の要因を探る必要があります。

単一URLとキーワードの組み合わせのみで順位変動をモニタリングする事は、ミクロ視点でサイトへの流入を予測するのに役立ちます。

一方で、複数のキーワードと複数URLの検索順位の変動規模をモニタリングする事は、マクロ視点で検索エンジン市場を把握するのに役立ちます。
そして、順位が変わったURL数を数えることで、検索順位の変動規模を知る事ができます。

今回は、度数分布、クロス集計、順位変動率モニタリングツールの3つを使い、マクロ視点で順位変動を分析する方法をご紹介します。

※今回ご紹介する度数分布、クロス集計用のエクセルはこちらからダウンロード頂けます。実際エクセルに入力されている数式などの詳細情報はこちらからご確認ください。
クロスと度数分布テンプレート

【目次】

  1. 用意する順位データ
  2. 前日順位差の度数分布
  3. 前日順位と当日順位のクロス集計
  4. 順位変動率モニタリングツール
  5. まとめ

用意する順位データ

検索窓へ入力したキーワード(観測キーワード)に対して検索結果で表示されるURL、1位~100位までを順位データとします。
観測キーワードは全部で90キーワード。1キーワード毎に9/10(前日)と9/11(当日)の順位データ、全18,000URLを用意しました。
※観測キーワード、順位データ、URLは本記事用に作られたダミーのデータです。実際のデータと異なることをご了承ください。

▼観測キーワード一覧
キーワード

▼順位データの一部
keywords-rank
※#N/Aは当日順位が100位圏外のURLを表します。

以降ではエクセルを想定して順位データを取り扱います。

前日順位差の度数分布

順位が上昇したURLと下落したURLの全体感を確認するため、前日の順位との差の度数分布を取ります。

まず、用意した順位データの一番右に列を追加し[前日順位]-[当日順位]を計算します。
この計算により、当日に順位上昇しているURLはプラスの値になり、下落しているURLはマイナスの値になります。

※前日が100位以内で、当日が100位圏外であるURLを-999で表します。
keyword-rank-diff

続いて度数分布表を作ります。

▼出来上がりのイメージ
度数分布表

[度数分布表の作り方]

  1. 新しいエクセルシートを開きます。
  2. 1列目と3列目に変動幅の範囲を入力します。
    ※2列目は「~」を入力して、範囲を示すために使います。
  3. 各変動幅の範囲内にあるURLを数えます。
    エクセルのcountifs関数を使うと簡単に求めることができます。
  4. 1キーワードあたりの変動URL数を把握するため、5列目にURL数を観測キーワード数で割った値を入力します。

※今回countifsを以下の通りに入力しました。
[変動幅がマイナス(赤枠)の時]
=COUNTIFS(“順位データの変動幅の列”,1列目以下,”順位データの変動幅の列”,3列目以上)
[変動幅が0または-999の時]
=COUNTIFS(“順位データの変動幅の列”,1列目の値)
[変動幅がプラス(青枠)の時]
=COUNTIFS(“順位データの変動幅の列”,1列目以上,”順位データの変動幅の列”,3列目以下)

今回のデータでは100位圏外になったURLが1番多く、1~10位程度下落したURLが2番目に多いことがわかります。
また、平均32ものURLが100位以下に順位下落していることが分かりました。

▼縦軸にURL数、横軸に変動幅で作成したグラフ
histogram

前日順位と当日順位のクロス集計

変動幅の度数分布では、順位変動の全体像が確認できました。
しかし、変動幅の度数分布では、前日と当日で何位から何位に順位変動したのかが不明です。
そのような場合、クロス集計を使うことで順位変動を可視化できます。

[クロス集計の作り方]

  1. 新しいエクセルシートを開きます。
  2. エクセルの1列目と3列目に変動幅の範囲を入力します。(下図青塗りつぶし)
    ※2列目は「~」を入力して、範囲を示すために使います。
  3. エクセルの2行目と4行目に変動幅の範囲を入力します。(下図橙塗りつぶし)
    ※3行目は「~」を入力して、範囲を示すために使います。
  4. 各変動幅の範囲内にあるURLを数えます。
    エクセルのcountifs関数を使うと簡単にもとめることができます。

クロス集計
※countifsを以下通り入力しました。
=COUNTIFS(“9/10順位データの列”,1列目以上,”9/10順位データの列”,3列目以下,”9/11順位データの行”,2行目以上,”9/11順位データの行”,4行目以下)

9/10に10位以内だった48URLが、9/11に11位~20位に下落していることが、このクロス集計から分かります(赤丸部分)。
逆に、46URLが9/10に11位~20位でしたが、9/11に10位以内に上昇していることが分かります(青丸部分)。

▼9/10(前日)の順位を横軸、9/11(当日)の順位を縦軸にした散布図
散布図

※簡単に可視化できるため、当社では順位変動を散布図で把握することが多いです。散布図の作り方を簡単にご紹介しておきましょう。

  1. 9/11と9/12の順位を選択
  2. [挿入]から[散布図]を選択
  3. 縦軸の[オプション]を開く
  4. [最小値の固定]にチェックを入れ[1]を記入
  5. [最大値の固定]にチェックを入れ[101]を記入
  6. 横軸の[オプション]を開く
  7. [最小値の固定]にチェックを入れ[1]を記入
  8. [最大値の固定]にチェックを入れ[101]を記入
  9. [散布図の要素]を選択
  10. [グラフツール]→[書式]→[図形の塗りつぶし]→[その他の色]を選択
  11. 透過性を70%に変更し、OKをクリック
  12. 余分な情報は削除して、軸に名前を挿入

順位変動率モニタリングツール

度数分布とクロス集計では90キーワードの順位データを用いましたが、キーワード数をさらに増やすことで、よりマクロ視点で変動を見ることができます。

そこでオススメなのが、当サイト「Growth Seed」が提供している「順位変動率モニタリングツール」。
順位変動率モニタリングツールでは約2,000キーワードの順位データを用いています。

変動率の計算には前日と当日の順位が用いられており、高い日の順位で低い日の順位を割った値の平均が変動率です。
(計算方法の詳細は順位変動率モニタリングツールのページで確認可能)

2,000キーワードという多数のキーワードをモニタリングしているため、特定のキーワードにのみ適用されるペイデイローンアップデートのような変動が見つけづらい側面があります。

その反面、広範囲にわたるキーワードに適用されるアルゴリズムに動きがあった際は変動率が高く算出される傾向があります。
(※1.2を超える変動率が算出された場合、中規模以上の変動として表示)

順位変動率モニタリングツールでは、過去の変動状況を確認する機能もあります。
それは、当ツールがリリースされた2013年12月1日から直近日までの範囲で、表示期間の変更と移動が行える機能です。
これらの機能を説明する機会がなかったため、本記事で使い方を紹介させください。

この機能を使うには下図のつまみを操作します。
順位変動率モニタリングツールつまみ

1.表示期間を変更するー下図①をマウスでドラッグ
表示期間の変更

2.表示期間を移動するー下図①をマウスでドラッグ
表示期間の移動

まとめ

WEB担当者の方は、検索順位を調べる機会が多いと思います。
ご自身で担当しているサイトの順位を確認するだけでは、ミクロ視点の分析はできても、マクロ視点の分析にまで及ばない可能性があります。

特に注力しているキーワードで順位変動があった場合、

  • 上位にいたページが下落したため相対的に上昇したのか
  • 担当しているサイトがペナルティをもらい下落したのか
  • 担当しているサイトのページ評価が上がったのか
  • 検索エンジンアルゴリズムに変更があったのか

など様々な角度から分析する必要があります。

今回ご紹介した検索順位の変動をチェックする手法は、マクロ視点で検索エンジンのアルゴリズム変動を見る指標になります。
「検索順位が動いたかも?」と思われた際、Googleの公式発表を待つだけではなく、変動の要因を予測して1歩早く対策が打てるよう、分析手法の一つとして活用してもらえると幸いです。

長文にお付き合い頂きありがとうございました!
それではまた次回よろしくお願いします!

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